ニュース

第2回FIBA 3×3男子世界選手権大会出場 平成26年度3×3男子日本代表チーム 日本代表選手発表 記者会見報告

2014年5月24日

世界選手権へ挑む3×3男子日本代表チーム

心技体の強化ポイントを挙げた金澤 篤志アドバイザリーコーチ


 国内強化合宿最終日となった5月24日(土)、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、第2回FIBA 3×3男子世界選手権大会に出場する、平成26年度3×3男子日本代表チーム 日本代表選手発表の記者会見が行われました。
 バスケットボールの新たなるカテゴリーであり、オリンピックの正式種目を目指す3×3(スリー・バイ・スリー)は、チームスポーツでありながら個人に特化したスポーツ。そのためFIBAが定める3×3大会に出場すると、成績によってチームではなく、個人にポイントが付与されます。来る6月5日に(木)~8日(日)にロシア・モスクワで開幕する「第2回FIBA 3×3 男子世界選手権大会」に日本が出場できるのも、国内で行われる3×3.EXEや国際大会に選手たちが出場し、成績を残してきた結果です。国内トップ100位を合算したポイントランキングにおいて、日本は世界13位。出場枠24チームに入っており、世界の舞台に出場できるわけです。

 今大会の参加条件をクリアした国内ランキング上位選手たちを集め、5回の強化合宿を重ねてきた3×3男子日本代表チームの強化ポイントは『心・技・体』の3つ。「心:メンタリティ(チームとしてのまとまり、課題をクリアすること)」「技:スペシャリストとしての技術」「体:運動量やスピードで対抗」と、説明する金澤 篤志アドバイザリーコーチ(TGI・Dライズ)。“世界ベスト8”を目標に掲げ、さらに「2020年東京オリンピックで3×3が正式種目となるための基礎を作ることも担っています。新しい種目であり、これからパイオニアになる日本代表として、チーム一丸となって戦っていきたいです」と金澤アドバイザリーコーチは話しており、新たな歴史がここから始まります。

 3×3男子日本代表候補選手は甲乙付けがたく、金澤アドバイザリーコーチも選手選考には非常に頭を悩ましました。最終的な決め手となったのは、「ひたむきにボールを追えること、そして強烈な個性を持っていること」の2点でした。
 今大会の3×3男子日本代表メンバーに選出された4名は以下の通り。各選手のコメントと金澤アドバイザリーコーチによる選考理由とともにご紹介します。

■#7 鈴木 慶太 選手 (F’SQUAD) ※キャプテン
「高校や大学で目立ったキャリアも実績がなく、大好きなバスケットを続けてきただけですが、日本代表として戦えるチャンスをもらい、非常に興奮しています。また、自分がストリートバスケットボールというフィールドで今まで積み重ねてきたことがこうやって実を結んだことにも興奮しています。ただ、この思いをより確かなものにするためにも結果が求められます。新しい競技である3×3を普及するためにも、皆さんの応援を力に変えてしっかり戦っていきます」
【選考理由】 キャプテンとしてのリーダーシップ、アウトサイドシュート力

■#8 高久 順 選手 (UNDERDOG/プレス工業)
「日本代表に選ばれたからには結果を残し、目標であるベスト8へ向かって頑張りたいです。普段は実業団リーグでプレイしています。平日は普通に仕事をし、土日に合宿を行いながら頑張ってきました。ただのサラリーマンでも日本代表になることができました。サラリーマン魂を世界大会でも出していきたいです」
【選考理由】 ディフェンス力と状況判断、ディフェンスリバウンド

■#47 野元 勇志 選手 (UNDERDOG)
「候補選手の中で一番身長が低い自分が真っ先に選考から落とされると周りの人にも言われていましたが、最終メンバーに選ばれることになりました。日本代表になったからには結果を求めていきます。目標は世界ベスト8ですので、しっかり結果を残して日本に帰ってきたいです」
【選考理由】 突破力あるスピードと運動量

■#91 落合 知也 選手 (大塚商会アルファーズ)
「今回、日本代表に選ばれ、大変光栄に思っていると同時にうれしく思っています。現在日本ランキング1位ですが、選考合宿が始まった時から気を抜かず、一つひとつの練習をクリアしていき、常に海外でプレイすることを意識して練習に臨んでいました。チーム目標は世界ベスト8ですが、不可能な目標ではないと僕は信じています。日本人はサイズやフィジカルで劣る部分もありますが、脚力を生かし、気持ちを全面に出したディフェンスやオフェンスで圧倒できると思っています。結果を残すことが3×3の可能性を広げていく手段だと思っていますので、第一人者になれるよう結果を求めていきます」
【選考理由】 フロアリーダーとしての信頼と得点力

 以上の4名が、3×3男子日本代表選手として、世界ベスト8に向けて戦います。ぜひ、ご声援をよろしくお願いいたします。
 また、今後3×3男子日本代表選手を目指される方は、出場選手条件として、過去1年間(今年度は5月5日時点)に、FIBA承認3×3大会に2大会以上出場する必要が最低限あります。ぜひ、3×3.EXEトーナメントに出場してポイントを貯め、3×3日本代表を目指してください。