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第3回FIBA U-17男子バスケットボール世界選手権大会は8月8日(金)に開幕

2014年8月7日

決勝へ導いた明成高校の八村 塁選手と納見 悠仁選手。優勝は仲間たちに託し、世界へ挑む

明るく元気でチームワーク良い男子U-17日本代表チーム


 全てのカテゴリーを含めて男子日本代表としては、2006年に日本で開催されたFIBA世界選手権(現:FIBAワールドカップ)以来であり、自力出場となったのは1999年ジュニア世界選手権(現:FIBA U-19世界選手権)まで遡らねばなりません。15年振りにアジア予選を突破し、世界の舞台に立つ男子U-17日本代表チーム。8月6日(水)の夜に、「第3回FIBA U-17男子バスケットボール世界選手権大会」の開催地となるアラブ首長国連邦・ドバイへと旅立ちました。

 インターハイを戦い終えた選手たちが徐々に集まりながら、8月3日(日)から最終合宿は行われてきました。予選ラウンドで対戦するフランス、カナダ、オーストラリアの情報は既に入手し、井手口 孝ヘッドコーチ(福岡第一高校)は末広 朋也テクニカルスタッフとともにしっかり対策を練っています。しかしそれ以上に、「より激しいプレッシャーディフェンスをし、自分たちのバスケットができるかどうかが大事」とも話しており、その部分を徹底させるために時間を費やしました。平岩 玄選手(土浦日本大学高校 2年)は、「チームで練習する時間は短かったですが、スクリーンアウトなど個人で気をつけられるプレイを一生懸命行い、相手のチャンスの芽を摘むようなディフェンスをしていきます」と話しています。

 「世界に出るという夢が叶い、みんなに感謝しています」と選手たちに言葉をかけたのは、長年にわたりアンダーカテゴリーの強化にあたってきた大平 敦チームリーダー(鎌倉市立玉縄中学校)。「前向きなプレイを見せて、次の世代に世界との戦い方を伝えていって欲しいです。この機会を良いチャンスとして、自分たちを高めていってください。それぞれがしっかりと目標を定めて、前向きに頑張っていこう」とチームの士気を高めて、国内での最終合宿を終えました。

 12名全選手が揃って練習できるのは、ドバイに到着した本日8月7日のみ。前田 悟キャプテン(県立山形南高校 3年)は、「短い時間でも集中して練習し、少しでも良い形で大会に臨めるようにしていきます」と話し、チームをまとめます。昨年の「第3回FIBA ASIA U-16男子バスケットボール選手権大会」から2年にわたり強化を継続できている男子U-17日本代表チーム。八村 塁選手(明成高校 2年)は、「もうみんなが分かり合えているので問題はありません。チームを勝たせることが一番であり、自分のやるべきことをやるだけです。自分より大きな相手と戦えることがすごく楽しみ。思いっきり戦ってきます」と話し、世界へ挑みます。

 八村選手をはじめ、明成高校の納見 悠仁選手、福岡大学附属大濠高校の牧 隼利選手は、「煌めく青春 南関東総体2014(インターハイ)」決勝戦を前に、チームを離れることとなりました。残念な気持ちは選手も、スタッフもみんな同じ。八村選手はその思いを「FIBA U-17世界選手権にぶつけていきたい」と話し、世界を相手に発散してくれるはずです。

 男子U-17日本代表代表選手たちは、2020年東京オリンピックが開催される6年後、23歳を迎えます。現在の男子日本代表候補メンバーで当てはめると永吉 佑也選手(東芝ブレイブサンダース神奈川)、田中大貴選手、張本天傑選手(ともにトヨタ自動車アルバルク東京)と同じ。21歳の富樫 勇樹選手らさらに若い選手も選出されているので、東京オリンピックに立つのも夢ではありません。世界を肌で感じ、そのレベルを測ることができる男子U-17日本代表チームは大きなメリットとも言えます。

 FIBA U-17世界選手権に出場する全16チームにとって、これが初の世界大会であり、何が起こるか分かりません。田臥勇太選手(リンク栃木ブレックス)や鵜澤 潤選手(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)らが出場した1999年ジュニア世界選手権は、2勝6敗で16チーム中14位。1試合でも多くの勝利を目指すとともに、選手たちはベスト4、メダルを持ち帰りたい、と意気込んでいます。インターハイの舞台で輝いた若き選手たちが、今度は世界に挑みます。ぜひ、ご声援をよろしくお願いいたします。