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男子U18日本代表:第4次強化合宿 開催報告「いろんな選択肢がある中でたくさんチャレンジをして欲しい」佐古賢一ヘッドコーチ

2019年11月18日

 8月末に開催された「第27回日・韓・中ジュニア交流競技会」を2勝1敗で終えた男子U18日本代表は、来年度に開催される「FIBA U18アジア選手権大会」(時期・開催国未定)へ向けた継続的な強化が続いています。11月15日(金)〜17日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、第4次強化合宿を実施しました。

 今年4月の第1次強化合宿時、佐古賢一ヘッドコーチは「11月から戦術的な強化に入る」というスケジュールを立てていました。「2ヶ月に1回のサイクルではどうしてもこれまでの復習に時間が取られてしまい、進む速度が今のところは遅く、当初の予定よりも遅れています」とチームとしてはまだまだ準備が足りていません。その一方で「選手をコンバートして、将来の日本代表につながる選手育成も踏まえています」というのもアンダーカテゴリーの役割です。個々のレベルアップやサイズアップは積極的に行われています。

 今夏、アシスタントコーチとしてFIBAワールドカップに挑み、「この日本にとって必要なのは、オールラウンダーの要素を持った選手をより増やすこと」を実感し、それを日本独自のスタイルとしていく必要性を説きます。アンダーカテゴリーを指揮しはじめたときから、佐古ヘッドコーチは積極的にサイズアップやポジションアップを図ってきました。今合宿から2mの木林優選手 (福岡大学附属大濠高等学校 3年)をパワーフォワードからスモールフォワードにコンバートし、190cmの脇真大選手 (岡山商科大学附属高等学校 3年)もポイントガードとして新たなポジションに励んでいます。


脇真大選手 (岡山商科大学附属高等学校 3年)

 もともと外角シュートに長けていた木林選手ですが、「これまではピックをかける側だったので、それを使うことにまだ慣れていないです」と役割が異なります。また、同じポジションの選手と身長差が生じ、「自分よりも低い選手に対して、プレッシャーをかけることがまだできていません」とディフェンスを課題に挙げながらも、前向きに取り組んでいます。

 所属チームでは、シューティングガードからパワーフォワードまでこなすオールラウンダーの脇選手。はじめてのポイントガードですが、日・韓・中ジュニア交流競技会での実戦経験を踏まえ、自信を持って今合宿に臨んでいます。「自分よりも大きい選手と一緒にプレーする機会がこれまでなかったので、このチームでプレーするのは楽しいです」と意欲を見せていました。

 佐古ヘッドコーチはコンバートした選手たちに対し、すぐに結果やトップレベルになることを求めてはいません。アンダーカテゴリーは「ミスを恐れずにチャレンジする環境である」と常に選手たちに伝えてきました。練習中は「何をして良いか分からなければ、まずは自分ができることを全力でやろう。全力の中でミスを知ることが大事であり、それがステップアップにつながる」と佐古ヘッドコーチはチャレンジを促しています。


木林優選手 (福岡大学附属大濠高等学校 3年)

 今回から木林選手を3番にコンバートしましたが、「今のプレースタイルを考えれば、この時期からスキルをつけていかないと将来的には代表までたどり着けないと感じました。インサイドよりも、早くから3番にチャレンジするための準備だけはしておいた方が、選手自身にとっても今後の選択の幅が広がります」というのが佐古ヘッドコーチの考えであり、アンダーカテゴリーが担う育成です。

 今後、ゴール下でもフィジカルで負けることなく戦う身体ができればインサイドプレーヤーとして活躍でき、シュートセンスを磨くことで渡邊雄太選手(メンフィス・グリズリーズ)のようなビッグシューターになるかもしれません。最終的に選ぶのは選手自身であり、可能性を広げていくことがこの世代には重要です。「いろんな選択肢がある中でたくさんチャレンジをして欲しいですし、それの方が学べるものは多いです」と佐古ヘッドコーチは話し、選手たちも所属チームとは違う新たなチャレンジを楽しんでいます。

「今回のワールドカップでは結果につなげることはできなかったですが、トランジションで点数を獲っていくスタイルは継続していく必要があります。それに対する判断や基準値をもっともっと上げていく必要性も感じました。そのためにはスキルやフィジカルなどいろんな要素があり、それらを連動させていかなければなりません。今、いち早くアンダーカテゴリーから取り入れています。もう一つ、各世代で現れるスペシャルな選手は、世界レベルに近づかせるための環境だけは準備しておかなければいけないと実感しました。そのイメージで今後も強化していきたいです」

 男子U18日本代表の多くは、所属チームではエースや主力であり、約1ヶ月後に迫った「SoftBank ウインターカップ2019」で活躍が期待される選手たちです。

■第27回日・韓・中ジュニア交流競技会 試合結果
日本 ○94-87● 韓国
日本 ○90-66● 長沙
日本 ●49-96○ 中国

■2019年度バスケットボール 男子U18日本代表チーム 第4次強化合宿 参加メンバー

【スタッフ】
チームリーダー 吉田 裕司 (洛南高等学校)
ヘッドコーチ 佐古 賢一 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ 常田 健 (中部大学第一高等学校)
アシスタントコーチ 入野 貴幸 (東海大学付属諏訪高等学校)
アシスタントコーチ兼テクニカルスタッフ 前田 浩行 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー 高橋 基樹 (専修大学)
マネージャー 古海 五月 (公益財団法人日本バスケットボール協会)

【選手】
元田 大陽 (SG / 北陸学院高等学校 3年)
米山 ジャバ 偉生 (PF / 東海大学付属諏訪高等学校 3年)
仲田 泰利 (C / 福岡第一高等学校 3年)
脇 真大 (PF / 岡山商科大学附属高等学校 3年)
木林 優 (PF / 福岡大学附属大濠高等学校 3年)
松山 雄亮 (C / 洛南高等学校 2年)
栃木 俊亮 (PF / 東海大学付属諏訪高等学校 2年)
當山 修梧 (PG / 福岡第一高等学校 2年)
葉山 隆誠 (SF / 中部大学第一高等学校 2年)
河合 海輝 (C / 明成高等学校 2年)
小川 敦也 (PG / 洛南高等学校 2年)
前野 幹太 (PF / 東海大学付属札幌高等学校 2年)
ジョーンズ 大翔 (SG / 開志国際高等学校 2年)
淺野 ケニー (PF / 洛南高等学校 2年)
丸山 賢人 (SF / 報徳学園高等学校 2年)
松村 竜吾 (SF / 土浦日本大学高等学校 2年)