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FIBA U19女子ワールドカップ2025[5-8位決定戦]日本 78-76 ハンガリー:残り1秒、エース後藤音羽選手の逆転シュートで劇的勝利

2025年7月20日

劇的な逆転勝利に歓喜の輪を作る女子U19日本代表

残り1秒、逆転シュートを決めた後藤音羽選手

 「FIBA U19女子ワールドカップ2025」準々決勝でカナダに敗れた女子U19日本代表は5−8位決定戦へまわり、ハンガリーと対戦。第3クォーターまで最大12点差をつけ、日本ペースで試合を運んでいました。しかし残り5分、ハンガリーに逆転され、そのまま流れを渡してしまいます。6点を追いながら、時間がなくなり焦りも生じます。残り1分、#28 松本莉緒奈選手(関西外国語大学2年)が21点目となる3ポイントシュートを決め、3点差に詰めると息を吹き返しました。

 エース・#6 後藤音羽選手(東京医療保健大学1年)が次々とゴールを決め、76−76と同点にします。残り8.6秒、日本の最後の攻撃も、#11 堀内桜花選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)は後藤選手にボールを託します。約4秒間かけてゴールへ向かってドライブし、ロールターンで華麗にディフェンスをかわしてシュートを決め、78-76。劇的な逆転勝利でハンガリーを下しました。

 後藤選手は16点、#10 鈴木花音選手(筑波大学2年)も15点と2人のスコアラーがこの試合もゲームを引っ張ります。カナダ戦の第4クォーターで気を吐いたシューター・松本選手は、7本の3ポイントシュートを成功させ、21点はゲームハイ。無得点だった#34 メンディー シアラ選手(東京医療保健大学1年)ですが、コートに立っている間の得失点差(+/-)は+11と、後藤選手の+12に次ぐ数字でチームを勢いづけます。スクリーンをかけて仲間を生かし、ボックスアウトを徹底してチームリバウンドに貢献するなど、12人全員が勝利のためにできることを全うしてつかんだ勝利です。

 堀内選手も今大会はアシストや、167cmの身長ながら大きな選手たちがひしめき合うペイントエリアに飛び込みリバウンドで貢献。「しっかり全員がボックスアウトができている時はリバウンドを取れています。でも、少しでもサボってると相手に取られることは全員が体感して分かっています」と練習や今大会を通じ、チーム全体が意識を高く持つことで日本の弱点が克服されつつあります。「飛び込みリバウンドを意識し、タグアップをすると次のトランジションディフェンスにもつながります」と堀内選手は攻守に渡ってボールを奪いに行き、チャンスを作り出していました。

 予選グループフェーズで敗れたスペイン戦を教訓とし、「自分たちがやらなければならない速いバスケを、逆に相手に走らてしまった反省がありました。でも、それ以降を改善して戦うことができ、結果として勝利につながっていると思います」と堀内選手はキャプテンとしてチームを引っ張り、ラストゲームへ向かいます。5位決定戦は、本日7月20日(日)21:00より、フランスと対戦します。

■試合日程・結果(日本時間)
【予選グループ第1戦】日本 65-50 チェコ
【予選グループ第2戦】日本 54-69 スペイン
【予選グループ第3戦】日本 83-44 アルゼンチン
【準々決勝進出決定戦】日本 66-52 ブラジル
【準々決勝】日本 65-85 カナダ
【5-8決定戦】日本 78-76 ハンガリー
【5位決定戦】7月20日(日) 21:00 日本 vs フランス