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ニュース

平成24年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン) 第8回キャンプ開催報告

2013年2月21日

 本年度よりJBA新事業として、昨年8月から8回に渡り実施してきました「平成24年度 ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン)」(※以下キャンプ)。ジュニア世代の長身者・長身候補者を対象に体力面、心理面、技術面の向上を図りながら、全17泊25日に及んだキャンプも2月15日(金)~17日(日)で最終回を迎えました。

 運動能力とバスケットボール技術を同時に体に覚えさせるコーディネーションドリルから初日はスタートしました。半年に渡ってトレーニングしてきたことで、選手たちの動きはスムーズになり、そして大きな身長ながらもどこか自信がなさそうに背を丸めていたビッグマンたちも、声を出し積極的に練習に取り組む変化が顕著に見られました。バスケットボールの技術指導とともに、土屋 裕睦先生がメンタルトレーニングで心理面をケアしていただいたことや、長尾 彰先生によるライフスキルセミナーを行ってきた成果でもあります。

 全てのコーディネーションドリルを終え、トーステン・ロイブルコーチ(JBAスポーツディレクター)は、「このキャンプでみんなと一緒にバスケットができたことが楽しかったですし、何よりも選手の成長を見られるのがコーチとしては一番の楽しみです。短い期間ではありましたが、みんなの成長が見られて本当に良かったです。このキャンプを通じて習ったコーディネーション、スキル、メンタル、フィジカルなど全てを吸収し、さらに成長していってください。そして、今後のアンダーカテゴリー日本代表合宿でまた会いましょう」と、選手たちに労いの言葉をかけました。

 フィジカルトレーニングを担当する小山 孟志コーチは、「走力は最初と比べて全員がタイムを上げてくれましたが、これはトレーニングをしたので当たり前の結果です。それ以上に柔軟性が見違えるほど進歩しました」と選手たちの成長を実感しています。「大きいということも、足が速い、高く飛べるのと同じように大きな能力です。身長が大きいという能力が備わっていることで、今後の日本代表選手への選出にもアドバンテージとなるはずです。しかし、その身長も世界に出れば大きくはなく、もっとスキルの高い選手と戦わなければなりません。そのためにも、ここで習ったことを継続することが大事です。合宿に来ただけで上手くなったわけではなく、合宿の合間に努力した結果が成長につながっています。今後も努力を続け、頑張ってください」と、メッセージを送った小山コーチ。

 選手たちの体をケアしてきた西村 航トレーナーは、「最初に比べて声の大きさが変わりました。それも大きな成長であり、言いたいことをうまく伝えられるようになりました。これからもっと上手くなるためには練習が大事です。その練習に参加するためにも怪我予防が大事になります。食べて、寝て、体調管理をしっかりして、さらに成長していってください」、生活面やこのキャンプではディフェンスを指導した元女子日本代表の古海 五月コーチは、「選手が頑張るのは当たり前ですが、自分で頑張っているという線引きをしてはいけません。周りからそう思われるようになるまで頑張ってください」と、このキャンプに携わったコーチ陣から選手たちへメッセージを伝えました。

 第8回キャンプの内容は以下の通りです。

第1日目/2月15日(金)
13:30 バスケットボールスキル(トーステン・ロイブル コーチ/JBAスポーツディレクター)
16:00 フィジカルトレーニング
19:00 プロジェクトアドベンチャー
20:00 スピーチ(※毎日数名の選手が代表し、気付いた点などをみんなの前で発表)

第2日目/2月16日(土)
6:15 シューティング
8:00 キャンプ感想スピーチ発表会
9:10 バスケットボールスキル(古海 五月コーチ/元女子日本代表)
10:45 フィジカルトレーニング
13:30 バスケットボールスキル(古海 五月コーチ/元女子日本代表)
16:00 フィジカルトレーニング
19:00 栄養講座・シューズの選び方/履き方講座
20:00 スピーチ

第3日目/2月17日(日)
6:15 シューティング
8:00 キャンプ感想スピーチ発表会
9:00 バスケットボールスキル(佐々木 三男/慶應義塾大学)
11:10 フィジカルトレーニング
12:05 閉講式

 合計17泊25日に渡って行われてきたキャンプを終え、閉講式が行われました。
 樋口 隆之専務理事:「ここで教わったことは基本的なことであり、これからも繰り返して行って体に染みこませ、さらに自分で工夫していくことが大事です。自らを鼓舞して体を動かすことも大事であり、自分で考え、意識して何事にも取り組んでください。そして、ここで習ったことを周りの仲間にも伝えてください。人に言うことで自らの頭の中を整理することもできます。このキャンプを通じて、良い仲間たちもできました。今後も様々な大会で再会したり、将来同じチームになるかもしれません。この仲間たちを大切にしてください」
 佐々木 三男 ジュニアエリートアカデミープロジェクト長:「自分の変化を知ること、周りの人に気を遣うことができるようになりました。これは、今後大きく成長するためにも大事な要素です。そして、目標を持てるようにもなりました。有言実行の言葉通り、目標を宣言した選手たちはそれに向かって努力してください。その目標に到達できないかもしれませんが、その努力は無駄になることはないので、自分を励まして頑張ってください」
 全参加選手に修了証書が渡され、ビッグマンキャンプは全て終了しました。

 経験不問、長身者であることだけを選考基準として、自薦・他薦問わず公募を行って集まった選手たち。高橋 浩平選手(新潟県・高校1年/197cm)は、「最初のキャンプ時に日本代表になりたい人という質問に対して、ほとんどの人が手を挙げたことに驚きました。僕はそこまで考えていませんでした。しかし、このキャンプでいろんなことを学ぶにつれて将来のことを考えはじめ、今では日本を代表する選手になりたい、まずはU-18日本代表に入りたいという目標を持てました」と感想を述べました。
 他薦により参加した生井 弘道選手(茨城県・中学3年/190cm)もまた、「僕はバスケットが好きではなかったですし、すでに引退していたことで体も動かず、1回目のキャンプは辛かった思い出しかありません。しかし、いろんなコーチからバスケを教わるのが楽しくて、半分を越えた5回目にはシュートは入らなかったけど積極性が出て、メンタルの変化を自分自身でも感じられました。日本代表が練習をする素晴らしい環境でバスケットができたことに感謝しています。このキャンプに参加できたことで、バスケットに対する気持ちが変わりました。もっともっとうまくなって、またこの場所に帰ってくることが僕の目標です」と話しています。このキャンプの目的は、「バスケを楽しみ、さらにバスケを好きになってもらい、そしてバスケを継続する」ことです。キャンプを終えた選手たちは、楽しかったという感想を述べ、目的は達成できました。

 参加メンバー23人の中から、ウインターカップのコートに立った鶴田 美勇士選手(東海大学付属第三高校1年)、野口 夏来選手(福岡大学附属大濠高校1年)、U-16日本代表候補に選ばれたナナーダニエル弾(横須賀学院中学校3年)、そして来る3月28日から開幕する第26回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2013(ジュニアオールスター)には、畠澤 諭選手(宮城県)、竹藤 裕選手(神奈川県)、田中 旭選手(静岡県)、原田 麗音選手(広島県)の4選手が出場します。キャンプで培った心技体を全国の舞台で試すとともに、今後も日本代表として活躍する選手がさらに出てくることを期待しています。

 このプロジェクトは来年度以降も継続して開催する予定です。今年度の反省点を踏まえながら、ビッグマンだけではなく、他のポジションの育成プログラムも実施できるよう検討を続けています。来年度以降の詳細については、決定し次第、当協会サイトにてお知らせいたします。

 また、佐々木 三男プロジェクト長、トーステン・ロイブルコーチが監修したJBA公式テキスト コーディネーション・トレーニング[基礎編]の販売を開始しました。ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン)をはじめ、U-16日本代表合宿やトップエンデバーでも行っているドリルを紹介しています。若い選手の将来をつくるため、新たに毎日の練習メニューに加えて、是非ご活用ください。

第8回ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン) 指導スタッフ紹介 ※敬称略

【バスケットボールスキル担当】
トーステン・ロイブル(JBAスポーツディレクター)、佐々木 三男(慶應義塾大学)、古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)、本永 昌生(通訳)

【心理カウンセリング担当】
土屋 裕睦(大阪体育大学)

【プロジェクトアドベンチャー担当】
長尾 彰(長尾考務店)、中川 綾、飯田 琢郎

【フィジカル担当】
小山 孟志(公益財団法人日本バスケットボール協会)、吉本 完明(青山学院大学)、宮崎 智之(江戸川大学)、國友 亮佑(東海大学)

【トレーナー担当】
西村 航(公益財団法人日本バスケットボール協会)、山木 俊彦(日本体育大学)

【栄養指導担当】
小林 唯(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【映像撮影】
末広 朋也(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【指導スタッフ】
鮎川 宗平、織田 智恵里(新座市立西堀小学校)

【ジュニアエリートアカデミープロジェクトスタッフ】
佐々木 三男(慶應義塾大学)、横嶋 暢貴(北海道札幌工業高校)、古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)