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S 級審判ライセンス更新講習会兼トップリーグ担当研修会、1 級 / T 級インストラクター認定講習会 開催報告

2021年9月4日

講習会の様子①

講習会の様子②

 当協会 (JBA) は、去る2021年 8 月28日 (土)、29日 (日) の両日、S 級審判ライセンス更新講習会兼トップリーグ担当研修会、ならびに 1 級 / T 級インストラクター認定講習会をオンラインで実施いたしました。トップリーグ (B.LEAGUE、B3リーグ、Wリーグ) や全国大会を主に担当するトップレベルの審判員、審判インストラクターが受講し、審判技術だけでなく、コロナ禍における審判派遣の基本方針や感染予防の確認などを行いました。

 講習会ではトップリーグの代表各位からもご挨拶いただき、オリンピックを通じてバスケットボールに大きな注目が集まっているなか、全国のバスケットボールファンやプレーヤーの皆様に魅力ある試合を提供するために、リーグ、チーム、審判の協力が重要であること、審判員をはじめ、試合に関わる方々の安心安全を確保してリーグを運営する具体策などについてお話しいただきました。

 審判技術に関する講義では、上田篤拓テクニカル部会長の解説で、実際にトップリーグなどで起きた事例を映像で確認しながら、また時には実際に試合を担当した審判員から現場での判断を説明していただきながら、クルーで役割分担しつつ、より良い位置から判定を行うための『メカニクス』、FIBAルールに基づいた『プレーコーリング (判定基準)』、ゲーム中に起こりうることの想定やコミュニケーションなど、試合をスムーズに進行するための『ゲームマネジメント』について知識の標準化と更新を行いました。

 インストラクターに関する講義では、カテゴリーごとに評価ポイントを設定した全国統一の評価表の解説や、評価を行ううえでの観点、指導のスタンスなどについて前田喜庸インストラクター部会長から説明を行いました。

 JBA では、A 級、S 級審判員を対象にトップリーグシーズン中も各リーグで起きた事象を映像と解説で毎週共有し、全国の審判員の情報共有と技術向上をサポートしてまいります。

 
■ S 級審判ライセンス更新講習会兼トップリーグ担当研修会、1 級 / T 級インストラクター認定講習会 概要

【受講者】
S 級審判員:S 級更新、トップリーグ担当研修
S 級審査受験 A 級審判員:強化研修
T 級審判インストラクター:T 級更新
1 級審判インストラクター:1 級更新、T 級認定 (対象者のみ)
2 級審判インストラクター:1 級認定 (対象者のみ)

【スピーカー】
宇田川貴生 (JBA審判グループGM、JBA審判委員長)
前田喜庸 (JBA審判委員会 インストラクター部会長)
上田篤拓 (JBA審判グループシニア・テクニカル・エキスパート、JBA審判委員会 テクニカル部会長、FIBAレフェリーインストラクター)
島田慎二 (B.LEAGUEチェアマン、JBA副会長)
清野英二 (Wリーグ専務理事)
堀井幹也 (B3リーグ専務理事)
増田匡彦 (B.LEAGUE競技運営グループGM)
斎藤千尋 (B.LEAGUE事業企画グループマネージャー)

【プログラム】
・コロナ禍における審判派遣の基本方針
・トップリーグ代表挨拶
・スポーツくじ導入へ向けた情報共有  
・2020-21シーズントップリーグの振り返り
・2021-22シーズントップリーグにおけるテーマ
・審判技術 (メカニクス、プレーコーリング (判定基準)、ゲームマネジメント)
・インストラクター業務について (評価のポイント、映像による評価) ほか

【出席者コメント】
○堀内純 審判員 (愛媛県:S 級)
 今年度の研修会もリモートでの受講でしたが、今回も大変勉強になる充実した研修でした。関係者の方々には、いろいろな準備等、ありがとうございました。コロナ禍の厳しい状況が続いていますが、何とか今シーズンもトップリーグを担当できるように努力したいと思います。試合において安心安全を守ることが第一なのはもちろんですが、バスケットボールを通して少しでも日本を元気に…という活動ができるよう頑張りたいと思います。

○松本隆志 インストラクター (山口県:T 級)
 スムーズな研修の運営で、内容についても様々な情報や状況を運営に携わる者全員で共有できる機会になったと思います。特に、プレーコーリング、ゲームコントロールについては、担当審判員がガイドラインに沿って、今シーズンも対応できるように、分かり易く伝わったと思います。