JBA公式Facebook JBA公式Twitter JBA公式LINE JBA公式LINE JBA公式LINE

ニュース

平成26年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター) 第5回キャンプ開催報告

2015年1月29日

アウトサイドプレイヤーに憧れていた宮本 一樹選手

丸山 遼選手(右)vs 最年少(小6)森山 陽向選手(左)による1on1勝負

 1月23日(金)~25日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、平成26年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター)の第5回キャンプが行われました。

 5回目を迎えた開講式にて、佐々木 三男アカデミー長から「慣れてきたところで、さらにステップアップするためにも自分でかみ砕いて判断することが大事。頭も体も使って、自分自身に負荷をかけるように」と選手たちに伝え、キャンプはスタート。今回のテーマは「頑張れば手が届く身近な目標を設定し、達成する努力をすること」とし、2泊3日のキャンプ中に成果を出すことに全力を注ぎます。

 ビッグマンを集めたキャンプですが、それぞれに役割を与えながらチームとして取り組んでいます。様々なポジションのプレイを学ぶ機会であり、オールラウンドプレイヤーに育てることが目的の一つ。選手たちの適性をコーチが見つけ、または選手自身に“気付き”を与えています。シュートフォームを録画し、スローモーション映像を見せながら行なった早朝のシューティング。視覚的に気付かせることで、早期改善につながります。些細な気付きを繰り返し、短いキャンプ期間内に少なからず成果が出ており、選手たちの可能性の幅を広げる活動となっています。

 佐々木アカデミー長は朝6時に集合して始まる早朝練習について、ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ監督の言葉を選手たちに紹介しました。「どの国もやっていない練習をしていることを誇りにしている。それが早朝練習だ。ラグビー日本代表は世界を見渡しても、どの国よりも早い時間から練習しており、その努力のおかげで自信を持って試合に臨めている」。このおかげで世界ランキングを上げるラグビー日本代表。このキャンプでも同じことを行なっており、「それは自信を持って欲しい」と伝えるとともに、日本の底上げをこのメンバーから意識させていました。

■第1日目/1月23日(金)
13:45 開講式
14:00 バスケットボールスキル
16:00 フィジカルトレーニング
17:00 栄養学講習会
19:00 心理ガイダンス
20:00 学習

■第2日目/1月24日(土)
6:15 シューティングドリル/シューティングフォームチェック
9:00 バスケットボールスキル
11:00 フィジカルトレーニング
14:00 ポジション別練習(シューター/ビッグマン)
14:30 バスケットボールスキル
16:00 フィジカルトレーニング
19:00 チームビルディング講習会
19:45 学習

■第3日目/1月25日(日)
6:15 シューティングドリル/シューティングフォームチェック
9:00 バスケットボールスキル
11:00 フィジカルトレーニング
12:00 閉講式

 シューターの適性がある選手、さらなるインサイドを強化して伸ばす選手を分けて行うポジション別練習。シューターの素質を見出された宮本 一樹選手(神奈川・横浜市立原中学校 3年)。191cmあり、当然ながらこれまではずっとセンターポジションを担っていました。しかし話を伺うと、「実はアウトサイドプレイヤーに憧れていました」と言い、今回はガードを担う機会もあり、様々な経験をしています。「身長が高いガードはなかなか日本にいません。ガードは小さくてもできますが、大きい方がもっと役に立つと思います」と、将来はガードへのコンバートを見据えており、2ボールでのハンドリング練習にも力が入っていました。

 トーステン・ロイブルコーチ(JBAスポーツディレクター)によるバスケットボールスキルでは、ドライブの抜き方を中心としたピック&ロールを指導。その成果を見せる最終日の5on5スクリメージでは、「グリーン(のビブスを着たチーム)の方が良い動きをしていました」と褒める佐々木アカデミー長。そのグリーンチームのメンバーであった宮本選手は、キャンプ初日に「5on5の時、いつもフロアバランスが悪くなってしまいます。これをバランス良くするためにも、自分から動いたり、声をかけること」を目標に掲げていました。最後に褒められたことで、しっかりと目標を達成することができました。

 技術だけではなく、精神的にも成長させるプログラムを用意しています。キャンプ中、一番印象に残ったことを丸山 遼選手(秋田県・秋田市立飯島中学校 2年)に聞いたところ、チームビルディング講習会を挙げました。「古海(五月)さんによる講話会で伺った『不快』と『快』について。不快なことはみんな避けて通りたがりますが、それに立ち向かうからこそ快感を得られるわけであり、どう不快に立ち向かうかというお話でした。今からでも不快に立ち向かえば、結果が生まれるのではないかと思うきっかけになりました」。講習会後、負けチームが課されるペナルティも、「自分へのご褒美だと思い、最後までやり通すことと自分の辛さを見せないことを心がけていました」と気持ちを入れ替えて、積極的に取り組んでいました。

 このキャンプは全国のコーチの方々にとっても“気付きの場”として提供しています。アシスタントコーチは公募により、様々な方々にサポートしていただいています。中でも、愛知県バスケットボール協会が応募し、愛知県ジュニアオールスターのコーチを毎回派遣していただいています。第5次キャンプに参加した仙波 喜美コーチは、「愛知県はビッグマンが多いこともあり、選手へのアプローチ方法やメニューの組み立て方を学ぶことができました。コーチ向け講習会もあり、過去のデータを元にしながらコーチングを学べる機会であり、気軽に質問や意見交換ができる場は素晴らしい機会でした」と感想を述べています。

 逆に、仙波コーチの様々な経験をこのキャンプでも発揮していただき、「ビッグマンは消極的な場合が多く、また毎回アシスタントコーチが代わるキャンプでもあるので、自ら近づいて声をかけて打ち解けるように意識しました」と話しており、選手たちとうまくコミュニケーションを取っていました。「ビッグマンは長い目で育てることが大事。いつから身長が伸びたかにもよりますが、普通の子ならば膝の上に乗せたり、抱っこしてあげる期間が、大きいがゆえに早い段階でそれができなくなり、スキンシップが足りない場合もあります。大きいことで年齢以上に見られがちですが、中身は一緒。同じように接してあげねばなりません」。仙波コーチがこれまで育てた選手の中には、張本 天傑選手(男子日本代表)や宇都 直輝選手(ともにNBL/トヨタ自動車アルバルク東京)、平岩 玄選手(土浦日本大学高校 2年/男子U-17日本代表)がおり、愛知県のビッグマンたちは第一線で活躍しています。

 「記録が平行線の選手は、次回までにしっかり準備してくること。体は嘘をつきません。宿題をやっていない人はすぐに分かります」と選手たちに釘を刺すのはフィジカルを担当する國友 亮佑コーチ。「前回まではプッシュアップとオーバーヘッドスクワットなどフィジカルトレーニングが全然できませんでした。それがとても悔しく、今合宿までの2週間の間にみっちり取り組んだところ、今回はシャトルランが77から100に上げることができ、しっかり練習した成果が現れました」と丸山選手は、努力を自信に変えています。

 キャンプ期間は限られており、成長するためにも次のキャンプまでに自主練習することが最も大事です。次回、第6回キャンプは2月7日(土)~9日(月)に開催され、さらなる成長した姿を見せてくれることをコーチ陣は楽しみにしています。

■平成26年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター) 第5回キャンプ 指導スタッフ紹介 ※敬称略

【バスケットボールスキル担当】
トーステン・ロイブル(JBAスポーツディレクター)

【心理カウンセリング担当】
奥野 真由(JISS)

【フィジカル担当】
國友 亮佑(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【トレーナー担当】
星川 精豪(江戸川大学)

【栄養指導担当】
小林 唯(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【シューティングメカニズム担当】
袴田 智子(JISS)、稲葉 優希(JISS)

【ジュニアエリートアカデミープロジェクトスタッフ】
佐々木 三男(慶應義塾大学)、村上 佳司(國學院大學)
古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)、本永 昌生(通訳)

【アシスタントコーチ】
川瀬 達也(春日部市立豊野中学校)、伊豆倉 明子(埼玉県さいたま市立大原中学校)
仙波 喜美(名古屋市立あずま中学校)、森下 法樹(足立区立第八中学校)