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平成26年度女子U-16日本代表チーム 第2次強化合宿開催報告

2015年4月3日

フォーメーションを教える高原 春季選手(右)

一色ヘッドコーチに教わる奥山 理々嘉選手

 本年8月2日(日)よりインドネシア・メダンにて開催される「第4回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」へ向け、平成26年度バスケットボール女子U-16日本代表チームは、3月30日(月)~4月2日日(木)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第2次強化合宿を実施しました。

 先週末に開催された「東日本大震災復興支援 第28回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2015(ジュニアオールスター)」を制した神奈川県代表の奥山 理々嘉選手(横須賀市立坂本中学校 新3年)、モハメド ファティマトゥ 早野夏選手(相模女子大学中学部 新3年)も候補選手として合宿に参加。第1次強化合宿は中学生のみでしたが、今合宿では早生まれの高校新2年生4選手を招集し、本番へ向けた選手選考が行われました。

 「一人ひとりの選手の特長を掌握し、12名のメンバー選考を行うことがひとつ。特長を掴みながらも、大会まで時間がないので、チームの約束事をこの合宿中も積み重ねていきます」と今合宿でのコンセプトについて話す一色 建志ヘッドコーチ。女子U-16日本代表はカテゴリー最年少であり、最初の日本代表となるために、対戦国の情報が得られにくい現状があります。アンダーカテゴリーを率いる一色ヘッドコーチは、「だいたい各国の特長は分かっていますので、それに合わせて準備しています」と話しており、長年の経験をもとに強化を進めています。

 また、FIBA制裁を受け、海外遠征ができない中、一色ヘッドコーチは中国や韓国、チャイニーズ・タイペイといったライバル国のプレイスタイルを練習中に頻繁に取り上げながらイメージを伝えます。ジュニアオールスターで最優秀選手に選ばれた奥山選手は、「個人的にピボットの仕方を教わりました。ジュニアオールスターでもそうでしたが、ステップでのミスが多かったです。自分が出場した時にミスをしてしまうと、そこで負けてしまうこともありますので、一色ヘッドコーチに教わったことはすごく大切だと思います」と話しており、すでに世界を見据え、積極的に取り組んでいました。

 初めて招集された高校新2年生たちは、リーダーシップも期待されています。自ら考えてプレイすることを一色ヘッドコーチは要求しており、高校2年生たちがリーダーとなり、選手自身がフォーメーションを考える時間もありました。「初めて自分たちのチームのフォーメーションを紹介し合ったり、他のチームのプレイを吸収できたことがとても勉強になりました。考えてプレイすることは、思ったよりも難しかったです。また、教えることで自分たちのフォーメーションについても、さらによく分かった気がしました」と話すのは、高原 春季選手(大阪薫英女学院高校 新2年)。「みんなで声を出して盛り上げていかなければいけないですし、やっぱり練習中から試合を想定し、自分たちのバスケットができるように頑張ります」とさらなる意気込みも語ってくれました。

 候補選手18名中、180cmを超える選手は5人。それぞれのチームでは一番大きな選手たちも、女子U-16日本代表候補の中では普通に感じてしまうほどです。しかし、国際大会に出れば身長が低い選手たちに対し、「全員が3Pシュートを打ち、ドリブルもできるオールラウンダーになってもらいたい」と一色ヘッドコーチは期待しています。そのためにも「8月の大会まではまだ4ヶ月もあり、いくらでも変わることはできる。できることは日々前向きに取り組み、同じミスはしないように努力しよう」と伝え、第2次強化合宿は終了しました。次回は5月頃を予定しており、アジアの頂点を目指します。