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3×3日本代表:FIBA 3×3 ワールドカップ2025開幕まであと3日「今度は日本代表としてアメリカにやり返したい気持ちはあります」仲西佑起選手

2025年6月20日

宮下希保選手は3x3専門コーチから得た学びと勝つ気持ちは忘れずに臨むFIBA 3x3ワールドカップ

アメリカとの対戦経験を共有してリベンジを目指す仲西佑起選手

 「FIBA 3×3ワールドカップ2025」(以下ワールドカップ)は、6月23日(月)よりモンゴル・ウランバートルにて開幕します。すでに3×3女子日本代表は現地入りし、前哨戦となる「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ2025 ウランバートルSTOP」に参戦。準々決勝でアメリカに9-21で敗れ、結果は8位でした。アメリカを破って優勝したオーストラリアや、パリ2024オリンピックで金メダルに輝いたドイツなど強豪が集う世界一決定戦は3日後に迫っています。

 仕事とバスケを両立する選手もいる3×3男子日本代表は、不定期ながら夜練習を行って強化してきました。今年3月に4位となったFIBA 3×3アジアカップ2025(以下アジアカップ)と変わらぬ4人で世界へ挑みます。仲西佑起選手(UTSUNOMIYA BREX.EXE)は「アジアカップでの反省点をつぶしながら上積みできています」と話し、チームケミストリーも高まっています。ワールドカップに出場する多くの各国代表は、FIBA 3×3ワールドツアーにも同じメンバーで参戦しています。様々なチームから選考された日本代表ですが、「アジアカップから同じメンバーで継続して活動できていることが、3×3にとっては大事なことです。その選考には新たな選手が加わり、練習中はみんなで高め合ってきました。その中から決まった日本代表というのが良いことです」と仲西選手は仲間たちの存在に感謝します。

 所属チームでも数多くの世界大会に出場し、ワールドカップに出てくる選手の特徴を知っていることも強みとなります。今年4月に栃木県宇都宮市で開催されたFIBA 3×3ワールドツアー開幕戦で、仲西選手はアメリカ代表擁するマイアミと対戦。「その試合で相手にやられたイメージは明確に残っています。同じことをやられないように相手の特徴を共有し、今度は日本代表としてアメリカにやり返したい気持ちはあります」と6月23日の初戦を楽しみにしていました。3×3男子日本代表は、本日6月20日にモンゴル・ウランバートルへ出発します。

 Wリーグチャンピオンの富士通レッドウェーブに所属する宮下希保選手。2018年からオフシーズンには3×3でプレーし、昨年はパリ2024オリンピック出場権を懸けた世界予選に2度出場。悔しい結果となりましたが、「フィジカルや高さでは相手に負けていますが、どのチームにも特徴があり、それに対する分析や頭を使ったプレーは日本も負けていません」と自分たちの強みを再確認します。FIBA 3×3ウィメンズシリーズ2025 ウランバートル大会でもカナダやアメリカとは身長差があり、「大きな選手が前に立たれると簡単にシュートは打てないですが、そこをどうこじ開けて得点につなげていくかを考えてプレーするようになりました。そこが常にヘルプがいる5人制との大きな違いであり、もっともっと日本のバスケスタイルを確立できるようにしたいです」と高みを目指してステップを踏んでいます。前田有香ヘッドコーチやセルビアのミラン・イサコフ コーチから学びを得た宮下選手は、「今まで以上に5人制とは全く違う競技だなという感覚になりました」と新たな気付きや驚きがありました。

 パリ2024オリンピックで金メダルを獲得したドイツには、宇都宮で開催された最初の世界予選となったUOQT2で勝利。世界で勝つためのヒントになりそうですが、「自分でも分からないですし、なぜ勝てたんだろうと今でも思います。(江村優有選手が負傷欠場し)3人になってしまったことで本当にきつくて、正直試合内容は覚えていないです。いつ心が折れてもおかしくなかったですが、日本開催だったことが1番大きかったと思います」と多くの方々に支えられてつかんだ勝利でした。まもなくはじまるワールドカップはアウェー開催です。「チャレンジャーとして戦っていくのはもちろんですが、力試しではなく本当に勝つ気持ちで行かないと勝てるものも勝てないです。まだチームとしては未完成であり、大きなチャレンジですが、勝つ気持ちは忘れずに戦っていきたいです」と力を込めます。世界ランキング1位のオランダ、同5位のチェコ、アメリカ大陸3位のチリ、そして昨日敗れたばかりのアメリカとの予選プールでひとつでも多くの勝利を挙げ、悲願の予選突破を目指します。

■FIBA 3×3 ワールドカップ2025
日 程:6月23日(月)〜29日(日)
開催地:モンゴル・ウランバートル

▼男子:予選プール
【A】セルビア(1) ドイツ(7) ベルギー(9) オーストラリア(28) マダガスカル(51)
【B】日本(15) アメリカ(2) ラトビア(8) モンゴル(11) モンテネグロ(16)
【C】フランス(4) オーストリア(6) 中国(10) プエルトリコ(14) カナダ(21)
【D】オランダ(3) リトアニア(5) スペイン(12) スイス(13) イギリス(38)

▼女子:予選プール
【A】中国(2) ポーランド(7) イタリア(14) オーストラリア(15) マダガスカル(46)
【B】日本(13) オランダ(1) アメリカ(9) チェコ(5) チリ(18)
【C】フランス(4) カナダ(8) ハンガリー(11) オーストリア(21) ラトビア(19)
【D】スペイン(3) ドイツ(6) モンゴル(10) ウクライナ(17) ブラジル(52)
※()内数字はFIBAランキング(6月20日現在)