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女子日本代表:中国遠征を終えて「若い選手たちにとってとても良い経験になった」コーリー・ゲインズヘッドコーチ
2025年6月21日

前向きな課題を持ち帰った中国遠征が終了
女子日本代表は、7月13日より開幕するFIBA女子アジアカップ2025(中国・深圳)のシミュレーションとして、中国遠征を実施。中国代表と2試合を行い、6月18日のGAME1は92-101(西安)、合肥へ移動したGAME2は第2クォーター以降に引き離され、61-93。アジアチャンピオンの中国に2連敗で強化遠征は終わりました。
GAME1でチーム最多の13点を挙げたこのチームのキャプテン、川井麻衣選手は「それぞれがしっかりと仕事を徹底し、それでも負けてしまいましたが、みんながトライして課題を見つけることができたので良いゲームができました」と前向きに捉えます。コーリー・ゲインズヘッドコーチも「若い選手たちにとってとても良い経験になった」と大きな中国を相手にあらゆる可能性をインプットします。
“コーリーJAPAN”発足時から徹底してきた『ペース&スペース』は、三井不動産カップ2025(愛知大会)のチャイニーズ・タイペイ戦では機能し、圧倒できました。しかし、高さと上手さのある中国に対し、この遠征では打倒できるだけの完璧なスタイルを見せられませんでしたが、そこも伸びしろです。ゲインズヘッドコーチのバスケスタイルを40分間徹底し続けることを求めていましたが、「GAME1に比べて、自分たちのやりたいことがなかなかできず、そのためにリズムも作れずにシュートも入らなかったです。そこで切り替えるためにもディフェンスをがんばる必要がありました」と栗林未和選手はGAME2の敗因を挙げます。先発で出場した栗林選手は7点、7リバウンドでチームトップのEFFICIENCY(試合効率)+13と活躍。勝てなかった悔しさとともに、選手それぞれが自らの長所を試し、通用した部分は自信に変え、課題を克服するための努力を続けることでチーム力は今後いくらでもアップします。
FIBA女子アジアカップまで、あと20日余り。第1次強化合宿から変わらぬ25名での活動も1ヶ月が経ちました。これまでの合宿とともに、三井不動産カップ2025(愛知大会)と中国遠征における実戦でのパフォーマンスや遂行力、選手個々のコンディションを鑑みながら、ゲインズヘッドコーチははじめての選手選考を行います。今年の大一番となるFIBA女子アジアカップへ向け、この時点で12名を決めるのか、三井不動産カップ2025(愛知大会)がラストチャンスとなるか。新ヘッドコーチとしての大仕事が待っています。
【今後のスケジュール】
7月3日・4日:三井不動産カップ2025(愛知大会) 日本vsデンマーク
三井不動産カップ2025(東京大会)
会場:有明アリーナ
7月13日〜20日:FIBA女子アジアカップ2025(中国・深圳)