ニュース

FIBA U19女子ワールドカップ2025[予選グループフェーズ第2戦]日本 54-69 スペイン:6点差で追いかけるも残り2分で引き離されて今大会初黒星

2025年7月14日

深津唯生選手は高さに屈せずディフェンスで貢献

19点をマークし、オフェンスで引っ張る後藤音羽選手

 「FIBA U19女子ワールドカップ2025」は予選グループフェーズ第2戦。互いに開幕戦を勝利したスペインと対戦。過去6度対戦し、勝利したのは2017年大会の1回のみ。準々決勝でスペインを95-71で下し、ベスト4入りを果たしたときのメンバーが、現在「FIBA女子アジアカップ2025」に参戦する女子日本代表の馬瓜ステファニー選手と栗林未和選手でした。女子U19日本代表として、7度目の対戦は終始スペインがリードする試合展開となります。終盤まで6点差を追いかけ、逆転を目指して食らいついていましたが、残り2分で引き離され、54-69。今大会初黒星を喫しました。

 この試合もチームハイの19点を挙げた#6 後藤音羽選手(東京医療保健大学1年)と#22 清藤優衣選手(白鷗大学1年)は、昨年のFIBA U17女子ワールドカップでスペイン戦を経験しています。予選グループフェーズで対戦し、60-67と7点差で惜しくも敗れました。

 高さと上手さに加え、速さも兼ね備えたスペイン。14本のスティールを奪われ、日本のターンオーバーは23本。ミスから27失点し、本来は日本が上回るべきファスト・ブレイク・ポイントも26-9とスペインに圧倒されます。チェコ戦に続き、リバウンドで粘ったことで最後まで逆転のチャンスがある試合でした。

 リバウンド総数は38-46、オフェンスリバウンドは26-30であり、リバウンドから得点につなげるセカンド・チャンス・ポイントは両チームともに10点。ディフェンスでは190cm台の大きな相手に対し、179cmの#61 深津唯生選手(東京医療保健大学1年)が手を高く上げてミスを誘うシーンがありました。184cmの#30 白石弥桜選手(デンソー アイリス)も、しっかり身体を当てて相手を止める間に味方がカバーし、人数をかけて守れています。あとはターンオーバーを減らし、オフェンスの精度を上げていくだけです。世界ランキング2位(日本は6位)のスペインともう一度対戦するためにも、負けられない試合が続きます。

 今年5月末、JBAテクニカルハウス部会長であり、冨山晋司 一気通貫コーチコーチがオンラインセミナーを通じて、昨年のヨーロッパ予選での女子U18スペイン代表を紹介しました。そのときに注目選手として挙げたIyana Martin Carrion選手(PG/174cm)とAwa Fam選手(C/192cm)は今大会には出場せず、田中こころ選手同様にトップチームへ昇格。先月末に開催されたFIBA女子ユーロバスケットでは準優勝し、Fam選手は先発出場。トップチームと遜色ない活躍が期待される世代です。

 休息日を経て、次戦は7月15日(火)深夜24:30からアルゼンチンとの予選グループフェーズ最終戦。この試合もFIBA公式YouTubeチャンネルにてご覧いただけます

■試合日程・結果(日本時間)
【予選グループ第1戦】日本 65-50 チェコ
【予選グループ第2戦】日本 54-69 スペイン
【予選グループ第3戦】7月15日(火)深夜24:30 日本 vs アルゼンチン
【準々決勝進出決定戦】7月16日(水)
【準々決勝/順位決定戦】7月18日(金)
【準決勝/順位決定戦】7月19日(土)
【順位決定戦】7月20日(日)
【決勝/3位決定戦】7月21日(月)