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FIBA女子アジアカップ2025[予選グループフェーズ第1戦]日本 72-68 レバノン「シュートを決めて流れを持ってくることが交代選手にとっては大事な仕事」星杏璃選手
2025年7月13日

三井不動産カップ2025(東京大会)からシュートが好調な薮未奈海選手が19点のチームハイ

星杏璃選手はベンチスタートとして流れを呼び込むシューター
「FIBA女子アジアカップ2025」の予選グループフェーズ第1戦はレバノンを相手に、女子日本代表は72-68で勝利。次戦は7月14日(月) 20:30より、レバノン同様に1on1でアグレッシブにプレーしてくるフィリピンと対戦します。
相手の気迫に圧されるように、16-26と10点ビハインドで第1クォーター終了。その第1クォーター開始3分24秒に、交代でコートに入った#59 星杏璃選手(ENEOSサンフラワーズ)。すぐさま2本の3ポイントシュートを放ちましたが、得点ならず。その間にレバノンに5連続失点を許します。その悪い流れを断ちきるように、星選手が3本目に放った3ポイントシュートを決め、10-14。立ち上がりをベンチで観察し、その後はコート上で感じた印象を星選手はこう話します。
「アジアカップ初戦なので、少し入りが重くなってしまうのは気をつけなければいけなかったですが、仕方のないことでもありました。最初に出たときに2本のスリーポイントを打ち、そこで決めて流れを持ってくることが交代選手にとっては大事な仕事だと思っています。自分としては決めたかったです」
三井不動産カップ2025(東京大会)に続き、3ポイントシュートが好調な薮未奈海選手(デンソー アイリス)。交代で入った薮選手は、第1クォーター終盤に2連続3ポイントシュート成功。第2クォーター開始4分18秒、3本目に成功させた3ポイントシュートで、32-32と同点にします。「あまり緊張もせずに試合に入ることができ、1本目からシュートが決められたことで落ち着くことができました」という薮選手はチームハイの19点と活躍。「自分の役割はシュートを打ち続けることです。入るか入らないかではなく、打つことが自分の役割なので、しっかり空いたら打つことに徹底しています」と12本放ち5本を成功させました。3ポイントシュートだけではなく、「そこからリアクトしてドライブもできたので、ディフェンスが見て良いプレーもできました」と試合経験を重ねたことで、状況判断も向上しています。
同じく思い切り良くシュートを放つ役割に徹した星選手は、後半へ向かう最初の5人としてコートに立ち、1本目から3ポイントシュートを決めました。「相手はなりふり構わずもう思い切ってプレーしてきたのに対し、自分たちが受け受け身になるのではなく、しっかり自分たちから走って攻めるバスケを仕掛けていかなければいけなかったです。今日の反省を生かし、しっかり残る予選2試合をまずは勝っていきたいです」と苦しみながらも勝利をつかんだことが大事です。
日本のアイデンティティーであるスピードあるプレーで、ペースの速いバスケスタイルを構築するゲインズヘッドコーチ。しかし、思い描いた通りには行かず、「(試合を終えたばかりの)現時点では、今日の試合でなぜ日本らしいスピードが出せなかったかは分かりません」と話し、もう一度試合を見返して修正点を洗い出し、次戦へ備えます。薮選手も、「第1戦目ということもあってなかなかリズムに乗れない中で、ディフェンスがすべて後手に回ってしまったところは反省点です。自分たちから仕掛けていくべきことが、今日はできませんでした。でも、勝ち切れたこの試合から学ぶことも大きいと思うので、これから連戦となるので次につなげていきたいです」と気持ちを切り替えます。
日本戦の後に行われた同じ予選グループBのもう1試合は、オーストラリアが115−39でフィリピンを圧倒し、暫定首位に立っています。
■FIBAアジアカップ2025
日程:2025年7月13日〜20日
開催地:中国・深圳(深圳スポーツセンター)
出場国(予選グループフェーズ)
【グループA】中国(4)、ニュージーランド(26)、韓国(14)、インドネシア(57)
【グループB】日本(9)、オーストラリア(2)、フィリピン(44)、レバノン(54)
※()内数字はFIBAランキング(2025年7月7日時点)
試合日程(日本時間)
日本 72-68 レバノン
7月14日(月) 20:30 日本 vs フィリピン
7月15日(火) 17:30 日本 vs オーストラリア
7月18日(金) 準決勝進出決定戦・7-8位決定戦
7月19日(土) 準決勝・5位決定戦
7月20日(日) 決勝・3位決定戦
放送・配信
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