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女子U16日本代表:第5次強化合宿レポート「このチームでプレーさせていただき新しい発見ばかり」清水天翔選手
2025年9月18日

小林 蘭選手はスモールフォワードとしてゴールに向かってプレー

全国経験がなくても合宿で学んだことをフィードバックして成長につなげてきた清水天翔選手
女子U16日本代表は9月16日(火)〜18日(木)の期間、「FIBA U16女子アジアカップ2025」へ向けた国内最後となる第5次強化合宿を実施。2日目には、U18日清食品ブロックリーグ参戦中の八王子学園八王子高校に胸を借りて実戦形式の練習も行われ、本番へ向けて課題を出すとともに自信につなげる3日間となりました。
練習試合を終え、鈴木良和ヘッドコーチはリバウンドを取られた後の失点、簡単にドライブで切り込まれて得点につなげられたプレーに対し、「チームとしてディフェンスがもう少しできるように改善していかなければならない」と課題を挙げます。日本の強みを生かした速いオフェンスにつなげるためにも、良いディフェンスで終わることが欠かせません。逆に、オフェンスでは「選手それぞれの良いプレーが見られた」と及第点を与え、確率良くシュートを決めることができました。
日本の課題であるリバウンドに対し、練習中は飛び込んでチャンスをつなげていたのが小林 蘭選手(四日市メリノール学院高校1年)です。所属チームではパワーフォワードですが、「このチームではスモールフォードになるので、上の位置からコートを見るのが新鮮で、まだまだできないことも多いです」と進化中です。「ジャンプ力には自信があります。大会ではもっと大きな相手とマッチアップしなければならないですが、相手の高さに勝てるぐらい飛んでリバウンドを取りにいきたいです」と長所を生かして、ポジションアップの成果を試します。
センターの清水天翔選手(佼成学園女子高校2年)は、「フィジカルに自信があるので、パワーを生かしてチームに貢献できるようにしたいです」と頼もしい存在です。中学入学とともにバスケをはじめ、全国大会への出場経験はありません。「知識が少ない中でも、このチームでプレーさせていただき新しい発見ばかりです」と見て真似てどんどん吸収しています。合宿中はポジションに関係なくオールラウンドに取り組み、「ハンドラースキルも本当に勉強になりました。これからもバスケを続けていくためには、もう少し3ポイントシュートの確率を上げたり、積極的にドライブしていきたいです」と清水選手は述べ、成長につなげています。
学んだことや全国区の選手たちがしているプレーを、所属チームに戻ったときに清水選手は必ず仲間たちへ還元してきました。「合宿で学んだドライブができるようになれば、もっと通用すると思います。自分の強みであるフィジカルを使って相手を嫌がらせたり、スピードを生かして速攻を出したり、今後もハードワークしていきたいです」と復習し、チームメイトへのフィードバックが急成長の要因です。
FIBA U16女子アジアカップ2025はマレーシア・スレンバンにて9月22日(月)より開幕。女子U16日本代表は本日(9月18日)に開催地へ出発。はじめての国際大会へ挑む12人に対し、鈴木ヘッドコーチは「心構え」をキーワードとして以下のメッセージを伝えました。
「疲れた選手よりも元気な選手を使った方が良いので、コートに立ったら100%の力を発揮する。ダメだから交代するのではなく、やり切った選手を代えていきながら12人でバトンをつなぐのがこのチームのスタイル。特に最初の予選グループは3連戦になるので、交代を待つ味方を信じて、コートに立つ選手はすべてを出し切って欲しい。このチームに40分間出続ける選手はいないので、やり切る心構えで臨んで欲しい」
予選グループフェーズはシリア、中国、ニュージーランドの順で対戦し、勝率1位のチームがFIBA U17女子ワールドカップ2026への出場を決めます。もちろん目標はアジアチャンピオンであり、金メダル獲得です。それまでの過程を逆算しながら、現地にて最終調整を行っていきます。
■FIBA U16女子アジアカップ2025
開催地:マレーシア・スレンバン
日程:9月22日(月)〜28日(日)
出場国(予選グループフェーズ)
【グループA】オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、韓国、フィリピン
【グループB】日本、ニュージーランド、中国、シリア
※予選1位が準決勝へ進み、異なるグループの2位vs3位で準決勝進出決定戦が行われる
※上位4チームが来年7月にチェコで開催予定のFIBA U17女子ワールドカップ2026出場権獲得