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女子U16日本代表:FIBA U16女子アジアカップ開幕「スピードやアジリティを強みにしていけば、ストーリーに沿って勝っていける」竹内みや選手
2025年9月22日

竹内みや選手は笑顔とスピードがトレードマーク

ジャンプシュートが得意な石綿文選手
「FIBA U16女子アジアカップ2025」がマレーシア・スレンバンにて開幕。女子U16日本代表は17:30よりシリアとの初戦を迎えます。今大会の模様はFIBA公式YouTubeにてご覧いただけます。
鈴木良和ヘッドコーチはこれまでの強化を振り返り、「歴代の日本代表の強みであるアジリティ(機動力)やトランジションの速さはこのチームもしっかり表現でき、力のある選手が揃いました。練習試合で浮き彫りになった課題に取り組み、金メダルを狙えるチームになったと思います」と自信を持って大会へ入ります。
チームで一番大きな185cmの石綿 文選手(京都精華学園高校1年)は、「簡単にリバウンドを取らせないように、もっとコンタクトを徹底していかなければいけないです」と出発前に課題を挙げていました。石綿選手よりも大きな選手を擁する京都精華学園高校であり、日頃からその活躍を見ているからこそ、「このチームでは自分がやらなければいけないです」と自覚が芽生えています。オフェンスでは「得意なジャンプシュートが決められるようにしたいです」、ディフェンスは「極力失点を抑えられるようにがんばります」という石綿選手は個別練習にも勤しんできました。中国も、ニュージーランドにも195cmのセンターがおり、10cm大きな相手にこれまでの成果をぶつけます。
チームのムードメーカーである竹内みや選手(桜花学園高校2年)は、「出場する12人が決まったことでみんなもホッとし、このメンバーで大会に行く覚悟もそのときに決めていたと思います。そのためにも良いチームを作らなければいけないという想いで、コミュニケーションが自然と増えました」と話すとおり、直前合宿からまとまりを見せています。
決勝までの戦い方を想定した「金メダルへのストーリー」を掲げて練習に取り組み、「日本は世界と比べれば常にスモールなチームですが、スピードやアジリティを強みにしていけば、ストーリーに沿って勝っていけると思います」と竹内選手は述べ、チーム全体に浸透させてきました。今夏のインターハイで日本一になり、次ははじめての国際大会へ臨む竹内選手は、「もちろん勝ちにこだわりますが、いろんな挑戦をしたいです。どれだけ自分たちが通用するかが楽しみです」といつもと変わらぬ笑顔で開幕を待ち焦がれていました。
パリ2024オリンピックまで女子日本代表を支えてきた鈴木ヘッドコーチは、その経験を踏まえて、「日本を代表して国際試合を戦うことを誇りに思うのと同時に、どれだけプレッシャーがかかる中で自分のパフォーマンスを発揮できるかが試されます。最初からうまくいくわけではないので、失敗を乗り越えられるように導いていきたいです」と選手たちに寄り添います。「失敗しながらチームで助け合い、12人全員が何かをつかんで次なるステージへ目指して行くためのスタートラインとして、良い一歩を踏み出させたいです」と続け、ここから日本代表の長いキャリアがはじまります。
FIBA U16女子アジアカップにおいて、優勝したのは2011年大会の一度だけ。宮崎早織選手や馬瓜エブリン選手(ともにENEOSサンフラワーズ)が16歳のときであり、今年のチームも同じような明るさも長所です。
■FIBA U16女子アジアカップ2025
開催地:マレーシア・スレンバン
日程:9月22日(月)〜28日(日)
出場国(予選グループフェーズ)
【グループA】オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、韓国、フィリピン
【グループB】日本、ニュージーランド、中国、シリア
※予選1位が準決勝へ進み、異なるグループの2位vs3位で準決勝進出決定戦が行われる
※上位4チームが来年7月にチェコで開催予定のFIBA U17女子ワールドカップ2026出場権獲得