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女子U16日本代表:FIBA U16女子アジアカップまであと2日「しっかり身体を当てれば守れることを証明したい」木下咲弥選手
2025年9月20日

センターの木下咲弥選手はヒットファーストを徹底

試合を楽しみにするシューター玉木さくら選手
9月22日(月)よりマレーシア・スレンバンで開幕する「FIBA U16女子アジアカップ2025」まで、あと2日。女子U16日本代表はすでに現地入りし、開幕戦へ向けて練習を行っています。
予選グループフェーズはシリア(9月22日)、中国(9月23日)、ニュージーランド(9月24日)の順で対戦(いずれも17:30ティップオフ)。勝率1位のチームが先に準決勝進出、来年のFIBA U17女子ワールドカップ2026出場が決まります。最初の目標である予選1位突破へ向け、「この世代ははじめての国際試合になるので、まずは初戦で自分たちのパフォーマンスを出して流れをつかむことに焦点を当てていきます」と鈴木良和ヘッドコーチは言います。初対戦となるシリアですがすでに情報を入手し、対策は万全です。続く中国とニュージーランドは、「どちらもサイズがある強豪です。いかに日本の強みをぶつけて、相手を上回る戦いができるかどうかがカギを握ります。スピードでかき回しながら、相手が困るところをどんどん突いて中国の高さに対抗し、ニュージーランドのフィジカルも上回って予選を突破するのが最初のストーリーです」と世界への切符をつかむためのシミュレーションをしてきました。
玉木さくら選手は、今夏のインターハイを制した桜花学園高校の1年生。しかし、そのときはベンチに入れず、現在開催中のU18日清食品トップリーグでもまだ出場機会はありません。桜花学園でも、女子U16日本代表でも変わらぬ役割は「シューターとしてスリーポイントを打つこと」。積極的にシュートを打つことを求められ、合宿中も果敢に狙い、しっかりゴールネットを揺らしてきました。これから向かう国際試合では、伸びてくるディフェンスの手の長さが変わってきます。「相手は大きいと思いますが、まずは積極的に3ポイントシュートを狙っていくことを意識しています。シュートが打てなくても、ドライブやアシストもできるように取り組んでいます」と玉木選手はイメージし、本番に備えます。
高校進学後、試合に出場する機会には恵まれませんでしたが、12人全員でバトンをつないで戦うのが日本のスタイルであり、必ず出番が回って来ます。玉木選手は、「試合に出られるのはすごくうれしいです。桜花やこれまでの合宿で学んだことをしっかりと出し切れるようにがんばります」とコートに立つ瞬間を楽しみにしながら努力を続けます。
ポイントガードの安井穂香選手(四日市メリノール学院中学校3年)とセンターの木下咲弥選手(札幌市立東月寒中学校3年)は飛び級で12名に選出された中学生。「たぶんこの12人の中で1番能力が低く、得点を決めることよりもディフェンスで相手の大きい選手に対して体を当てて守るのが自分の役割だと思っています」と木下選手は求められることに注力します。
留学生が少ない中学バスケであり、これまで自身より大きな相手とマッチアップする機会も多くはありません。国際大会では「大きい相手にやられてしまうのが当たり前という考えが普通だと思います。でも、しっかり身体を当てれば守れることを証明したいです」と木下選手は述べ、エントリーキャンプ初日から徹底してきたヒットファーストを忠実に守ります。
「ゴールに近ければ上でボールを取られてしまうので、大きな相手をどれだけ外へ押し出せるかが大事になります」
中学生から高校2年生まで、年の差はありますが、「先輩方はめっちゃ優しいです。合宿中はうまくいかなくて落ち込むこともありましたが、そのときも優しく声をかけてくれて、とても支えられています」と最年少の木下選手は感謝します。12人全員でチームワーク良く、はじめての国際大会へ向かいます。
■FIBA U16女子アジアカップ2025
開催地:マレーシア・スレンバン
日程:9月22日(月)〜28日(日)
出場国(予選グループフェーズ)
【グループA】オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、韓国、フィリピン
【グループB】日本、ニュージーランド、中国、シリア
※予選1位が準決勝へ進み、異なるグループの2位vs3位で準決勝進出決定戦が行われる
※上位4チームが来年7月にチェコで開催予定のFIBA U17女子ワールドカップ2026出場権獲得