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08:「発展途上段階であるが、自信はある」 男子日本代表 比江島 慎選手

「発展途上段階であるが、自信はある」
比江島 慎選手(アイシンシーホース三河)

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今年1月29日、今秋(9月28日開幕)から始まる新たなトップリーグ・NBL(ナショナルバスケットボールリーグ)公式サイトで、アイシンシーホースへの入団が発表された比江島 慎選手。昨年は青山学院大学4年生でありながら日本代表に選出され、オールジャパン(天皇杯)3回戦ではレバンガ北海道を相手に28得点を挙げ、JBLチームを破る原動力となった。新年度を迎え、そしてJBLがオフシーズンに入った今、新入団選手が続々と決まっているはずだが、NBL公式サイトで紹介されたルーキーは比江島選手ただ一人であり、期待の表れでもある。

独特のステップから相手を翻弄して抜き去り、ゴールを奪うポイントゲッターとして名を馳せた学生時代。しかし、日本代表ではポイントガード(以下、PG)にコンバートされ、まだまだ発展途上段階にある。日本代表活動が始まった今年5月から再びPGに戻ったが、昨年9月のFIBA ASIAカップ以来となることに違和感も感じていた。「正直言えば、また一からのやり直しでした。やっぱりPGは難しいポジションですし、動き方などを忘れていました。実は昨年も日本代表でPGをしてから、所属する青山学院大の2番(SG)、3番(F)ポジションに戻った時に、どう動いて良いか忘れてしまっていました」と打ち明けてくれた。バスケットボールはゴールを決め、そして守れば良いスポーツではあるが、5つのポジションそれぞれの役割は勝手が違い、付け焼き刃でどうにかなるようなものではない。ましてや日本代表というトップチームにおいては、なおさら困難なことである。

記憶の糸を辿りながら臨んだ今年5月の東アジア選手権大会。「あいかわらずミスが多かったことと、ヘッドコーチの期待に応えられず、桜井(良太)さんが疲れていても、安心して休ませることができませんでした。積極性があまりなく、自分の持ち味を出せずに終わってしまい、全然納得はしていません」と反省しきり。しかし試合を重ねるごとにPGとしての感覚も取り戻し、「冷静にプレイできるようにもなりました」。比江島選手と同年代の選手たちが多く出場していた東アジア選手権大会では、「韓国も、中国も、同じ世代ながら見ていてすごく勉強になりました。良いところを自分に取り入れて、マネをしていこうと思っています」と言い、PGとして成長するため、その後の強化合宿で取り組み始めている。

比江島選手の長所は何と言っても得点力。PGにコンバートされた今も、その長所は変わらないで欲しいと願う人も多いだろう。「今は自由にプレイさせてもらっていますので、自分らしく1on1を仕掛けながら、シュートまでいけなくてもパスを出したり、もっと積極的に外のシュートやドライブにいくと見せかけてシュートを打つなど、バリエーションを増やすことで幅は広がると思っています。自分がPGをすることは、切り崩して突破口を開くことも期待されていると思っています。だから、点を獲れるPGになりたいです」。その意欲を聞いて一安心。

昨年のジョーンズカップやFIBA ASIAカップ、そして先月の東アジア選手権大会に参戦し、国際経験をしっかり積んでいるものの、どの大会も若手が中心となって構成されていたチームが多い。2014年FIBAワールドカップへの切符を賭けた今年8月のFIBA ASIA選手権大会では、どのチームも本気でやってくる。「まだ見たことがないので想像しにくいですが、すごいんだろうなと思いますけどね」と、まだ見ぬ敵の印象はおぼろげだ。しかし、国際大会を経験してきたことで、「自信はありますし、通用するというイメージは持っています。思い切っていくと決めたプレイに関しては成功していますので、手応えは感じています」と話す比江島選手。2年目を迎え、さらなるスキルアップへ向けて、「まずはミスをしないこと。PGとして判断力をしっかりしなければならず、パスの正確さも大事になります。そして、シュートをもっと積極的に打たないといけないですね」と抱負を語ってくれた。

さらに続けた一言は、「打てば入るので、もっとシュートを狙っていくことが大事です」。淡々と自信みなぎる言葉を放つ。過信と捉えられるかもしれないが、国内では何度も神がかった比江島選手のプレイを見せつけられてきた。今度は日本代表で、そしてNBLで、さらなる進化を遂げ、新たなるスタイルのPGが誕生していくことに期待が高まる。彼の進化の過程をお見逃がしなく。

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比江島 慎(ひえじま まこと)
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生年月日:1990年8月11日(22)
ポジション:PG
身長/体重:190cm/78kg
出身校:古賀ブレイス→百道中→洛南高→青山学院大
出身地:福岡県
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第4回FIBA ASIAカップ(2012/日本) 第2位
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※日本代表コラムは、オープン記念として第10回目まで無料でお楽しみいただけます。第11回目以降は、有料(月額315円)となりますので、予めご了承ください。