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ハヤブサジャパン 平成27年度女子日本代表チーム 第2次強化合宿開催報告

2015年7月3日

最年少・馬瓜 エブリン選手は本領を発揮

ポイントガードとしてチームの精度を高めようと努める伊集 南選手

 ハヤブサジャパン 平成27年度バスケットボール女子日本代表チームは、6月25日(木)~7月2日(木)までの期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第2次強化合宿を実施しました。
 今合宿中は、ペンシルバニア州立大学のヘッドコーチ(1995-2003)としてトム・ホーバスアシスタントコーチを指導し、その後はユニバーシアード男子アメリカ代表(2001)やNBAニューヨーク・ニックス(2012-2013)などでアシスタントコーチを務めた、ジェリー・ダン氏(タスキギー大学 男子ヘッドコーチ)をアドバイザリーコーチとして招聘し、ディフェンスを中心としたコーチングや気付いた点を内海 知秀ヘッドコーチへ提案しながら、さらなる強化に努めました。

 今シーズンの強化ポイントのひとつである“トランジション”を重視し、女子ユニバーシアード日本代表を相手に初めてのスクリメージが行われました。昨年から選手が様変わりしたこともあり、様々な組み合わせを試しながら、個々の特長などを見極めていた内海ヘッドコーチ。「チームとして組織だったプレイを少しずつ作り上げているところですが、この合宿を通じて良くなってきており、チームとしても上向いてきています」と話すように、順調に前進しています。

 日本代表が目指すスタイルの基本をお浚いした第1次強化合宿。第2次強化合宿が始まった当初、吉田 亜沙美キャプテン(JX-ENEOSサンフラワーズ)は、「正確さや動きのスピード感だったりを上積みしなければいけないです」と話していました。合宿を終え、伊集 南選手(デンソー アイリス)は、「昨年も合宿に参加していたので理解をしているつもりではありますが、それをゲームや練習の中でまだうまく表現できていないところがあります。まだ合わない部分やうまくいっていない部分があるので、そこは練習を積み重ねて克服していかなければなりません」と反省点を挙げており、それは吉田選手も同じ意見でした。

 「第1次合宿の時はかなり遠慮していたところがありました」と話すのは最年少・馬瓜 エブリン選手(アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)。アンダーカテゴリーではフリーで攻めることが多かったですが、システマチックな日本代表のスタイルに混乱してしまったようです。しかし、「どんどん攻めて良いぞ」と内海ヘッドコーチから声をかけられたことで、今合宿では「少しは攻め気を持ってプレイできたかと思います」と控えめに話してはいましたが、本領発揮し始めています。ダンコーチが指導するディフェンスに関しては、「アグレッシブにプレイすることを常にダンコーチは仰っていました。アグレッシブにディフェンスすることは、自分に足りない点でもあったので、良い勉強になりました」と述べ、攻守に渡ってチームに活力を与えています。

 約1週間という短い間ではありましたが、ダンコーチから教わった戦術は選手たちを驚かせ、さらに意欲的にさせてくれました。ダンコーチは、「この1週間、みんなは積極的に学びたいと思って練習に臨んでくれたことが本当にうれしかったです。そして、努力してくれたことを本当に感謝しています」と選手たちへメッセージを送りました。「みんなと分かれるのは寂しいですが、FIBA ASIA選手権での活躍をインターネットで観ます」とも伝え、成長した姿を見せることがダンコーチへの恩返しになります。

 8月29日(土)より中国・武漢で開催する「第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」まで、2ヶ月を切りました。7月7日(火)より第3次強化合宿が始まり、その後は海外遠征が待っています。「今まで教わったことを継続しながら、やるべきことはたくさんあるがしっかり形にして遠征に行こう」と内海ヘッドコーチは選手に伝え、第2次強化合宿を終えました。4日間しかないオフは、選手にとってはハードスケジュールですが、オリンピックへの切符を勝ち獲るためにも今が頑張りどころです。

 海外遠征後には「東日本大震災復興支援 バスケットボール日本代表国際強化試合2015」の開催が決定しました。FIBA ASIA選手権でもライバルとなるチャイニーズ・タイペイを迎えた前哨戦。千葉ポートアリーナ(8月13日)、国立代々木競技場第2体育館(8月15日・16日)に行われますので、ぜひハヤブサジャパンを応援しに会場へお越しください。7月4日(土)10:00よりチケットバスケットにて最速先行販売(先着)を行います。良席はぜひお早めにお買い求めください。