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第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 6日目結果 -日本はパレスチナに74-67で勝利、2勝2敗が3チーム並ぶグループEは混戦状態-

2015年9月28日

コンビプレイが冴えたパレスチナ戦

大会を通じて意識し続けているリバウンドは今日も相手を上回る

 「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」は、2次ラウンド第2戦を迎え、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームはパレスチナと対戦。立ち上がりこそ攻め込まれましたが、ゾーンディフェンスで止め、オフェンスリバウンドでチャンスをつなぎ、74-67で勝利を収め、2次ラウンド成績を2勝2敗としました。

 パレスチナのポイントゲッター#13 SAKAKINI Sani選手に第1ピリオドだけで11点を許し、劣勢に立たされた日本。その第1ピリオドを終え、ほぼ同じ本数のシュートを打ちながらパレスチナは50%(8/16本)と確率良く決められたのに対し、日本のFG率は29%(5/17本)と不発に終わり、12-21と先行されます。第2ピリオドに入るとゾーンディフェンスが機能し、リバウンドを取って反撃開始。開始3分、#10橋本 竜馬選手の3Pシュートで同点に追いつき、さらに#34小野 龍猛選手が3本の3Pシュートを決め、31-24とリードを奪いました。しかし、その後はフィリピン戦と同じようにボールが止まり、得点も止まります。「相手のゾーンディフェンスを攻められなかったです。そこは日本の課題点」と長谷川 健志ヘッドコーチはその原因を挙げました。シューターに打たせないディフェンスをするパレスチナの策にはまり、「シューターにボールを渡す間にチャンスがあるのに、そこを見えていなかった」ことで攻め手を失っていきました。#6比江島 慎選手が2つ目のファウルを犯してベンチが下がる中、#15竹内 譲次選手がインサイドから得点を挙げ、36-37となんとか1点差で凌ぎ、折り返します。

 ファウルトラブルにより温存された#6比江島選手は、「後半は最初から飛ばしていこうと考えていました」と話す通り、積極的に攻め、第3ピリオドだけで8点を挙げます。しかし勢いに乗りたいところで3度目のファウルをしてしまい、再びベンチへ。代わって入った#16松井 啓十郎選手がしっかりとつなぎ、57-49と点差を引き離します。第4ピリオド、「選手同士が連動し、ハーフコートオフェンスが上手くいきました」と竹内選手が勝因に挙げた通り、流れるようなチームプレイを見せた日本が74-67で勝利を収めました。

 大きな勝因となったのはリバウンド。マレーシア戦(51:34本)、インド戦(45:43本)、そして昨日のフィリピン戦(43:37本)もリバウンド数は日本の方が上回っていました。大敗を喫したイラン戦も第3ピリオドまではほぼ互角であり、「リバウンドはスコアに影響し、ゲームを大きく左右するポイントでもあるので、とにかくリバウンドで絶対に負けないように」と長谷川ヘッドコーチは選手に意識づけており、この試合も53:36本で上回りました。「リバウンドを取って速攻に出すことが日本のバスケットスタイルでもあるので、全員でリバウンドを頑張ることがキーポイントでした。それは全試合通して同じであり、全員でリバウンドへの意識を高く持って戦っています」と話す小野選手は、途中出場ながら6リバウンドを挙げています。21得点とともに、19本のリバウンドをもぎ取った竹内選手の活躍も光りました。ほぼ休みなく、38分間コートに立っていた竹内選手ですが、「30歳は一番良い時期だと思っています。自分自身にとって、今大会でどこまでやれるかが一つのモチベーションになっています。相手がどこであっても関係なく、全試合で力を発揮したいです」と意気込んでおり、明日9月29日(火)に対戦するホンコン・チャイナも格下と考えず、チャレンジャーとして挑んでいきます。

 明日、9月29日(火) 12:45(現地時間 11:45)から行われるホンコン・チャイナ戦は、CS放送「フジテレビNEXT」にて同日20:20より録画放送されます。また、試合経過や速報はFIBA大会公式サイト ライブスタッツ(英語)にてご覧ください。