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第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 7日目結果 -日本はホンコン・チャイナに89-62で勝利し、グループE3位で準々決勝進出決定-

2015年9月29日

初先発となった#42広瀬 健太選手はチームを勢いづけた

全試合徹底しているリバウンドを全員が記録したホンコン・チャイナ戦

 「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」は2次ラウンド最終戦。混戦を抜け出し、最低ラインの決勝トーナメント進出を果たすためにも勝たねばならないハヤブサジャパン 男子日本代表チーム。前半こそ、ホンコン・チャイナに確率良く3Pシュートを決められ、先行される場面もありましたが、焦ることなく日本のバスケットを貫いた結果、89-62で勝利し、2大会ぶり準々決勝進出を決めました。

 序盤は相手のペースで進む試合が多い今大会。その流れを変えるべく、「思いきりやってこい」と長谷川 健志ヘッドコーチに背中を押された#42広瀬 健太選手が今日は先発で初起用されます。「最初の5分で全部の体力を使い切っても良いという気持ちで試合に入りました」と気合いを入れて臨んだ通り、#15竹内 譲次選手へのアシスト、そして自ら3Pシュートを決め、8-0と幸先良い滑り出しとなったこの試合。しかし、前半だけでホンコン・チャイナに6本の3Pシュートを決められ、第2ピリオド早々、21-28とリードを奪われます。「そんなに悪いディフェンスではなかったですが、相手が思いきりシュートを打ってきて、3Pシュートが決まってしまいました。そこでこちらは慌てずに、インサイドを使いながらバスケットしよう」と長谷川ヘッドコーチは指示を出し、立て直します。「速攻で走っていって、そこから速いパスがきてドリブルをつくことなく打つこと」が、#16松井 啓十郎が考える理想の3Pシュート。その通りのファーストシュートを決め、流れを呼び込みました。前半の修正ができた後半は点差を離していき、全員がコートに立って89-62で勝利。全員得点とはいきませんでしたが、それ以上にリバウンドに重点を置く日本にとって、全員リバウンドを達成できたことは大きかったです。

 「まずはホッとしました」と長谷川 健志ヘッドコーチが言えば、#15竹内選手も「少し肩の荷が下りた感じをしています」と、ベスト8入りを決めて安堵の表情を見せていました。予選ラウンド3試合、2次ラウンド3試合の計6試合を戦い抜き、通算4勝2敗。「イラン戦の時は全部が悪かったわけではないですが、かみ合わせが良くなく、バスケットのリズムになっていなかった部分がありました。それもゲームを通じながら良くなってきています」と長谷川ヘッドコーチは話しており、チームの調子も上がってきています。

 試合を重ねる毎にチームが成長している点について、#15竹内選手に伺いました。「コートに出てくる選手全員もそうですが、特に比江島はすごく自信を持ってプレイしており、心強いです。田臥さんは安定した働きをしてくれますし、KJ(松井選手)はベンチからパワーを与えてくれます」。名前の挙がった#6比江島 慎選手自身も、「シュートタッチも良く、体のキレも良いので、本当に自信を持ってプレイができています。どんな相手が来てもやれそうな気がしています」と頼もしい答えが返ってきました。チームとして向上している今、「個人個人が自分の役割に徹することができれば、まだまだ上が見えてくると思っています。このチームに僕自身も期待している部分はあります」と#15竹内選手は話しており、決勝トーナメントでは更なる成長した姿に期待したいところです。

■2次ラウンド グループE 最終順位
1位 フィリピン(4勝1敗)
2位 イラン(4勝1敗)
3位 日本(3勝2敗)
4位 インド(2勝3敗)
—– 上位4チームが準々決勝進出 —–
5位 パレスチナ(2勝3敗)
6位 ホンコン・チャイナ(5敗)
※カッコ内は2次ラウンド成績

 明日、9月30日(水)は休息日となり、リオデジャネイロオリンピックの出場権、またオリンピック世界最終予選の出場権を懸けた決勝ラウンドは翌10月1日(木)より始まります。
 グループE3位の日本は、準々決勝でグループF2位チーム(対戦相手未定)と対戦します。この試合に勝利すると、オリンピック出場に近づくとともに、オリンピック世界最終予選への切符を確保できます。あくまで目標は高く持ち、残る3試合も全力で戦い抜くだけです。