ニュース

平成28年度女子ユニバーシアード日本代表チーム 第3次強化合宿 開催報告

2017年2月27日

小池 遥選手(大阪人間科学大学 3年)はスピードと思い切りの良いシュートでアピール

次々とドライブ突破しゴールを奪う髙田 静選手(早稲田大学 2年)

 平成28年度バスケットボール女子ユニバーシアード日本代表チームは、2月25日(土)~27日(月)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第3次強化合宿を実施しました。本年8月にチャイニーズ・タイペイの台北市で開催される「第29回ユニバーシアード競技大会 バスケットボール競技(2017/台北)」で『金メダル獲得』を目標に掲げ、強化合宿を行いました。

 練習に先駆けたミーティングで、佐藤 智信ヘッドコーチはアメリカ代表の映像を選手たちに見せました。前回大会で世界4位になっている女子ユニバーシアード日本代表チームであり、その上を目指すためにも基準となるのが現チャンピオンのアメリカ代表です。体が大きい相手に対し、「抑えるという感覚ではなく、本当にぶつかりに行かなければ戦えない」と感じた佐藤 智信ヘッドコーチは、フリースロー練習時にもリバウンドを入れ、体のぶつかり合いを徹底させていました。

 「トランジションゲームから積極的にリングにアタックしていくこと。全てのポジションにおいて、まずは1on1で破っていき、そこからパスを合わせたりと展開させていきたいです。ディフェンスは堅く、インサイドにボールを入れられないようにフィジカル強くしっかり守ることができれば、勝負になるかと思っています」という佐藤ヘッドコーチが求めるバスケットが少しずつ理解できるようになってきました。

 最終日に行われたスクリメージで、髙田 静選手(早稲田大学 2年)は次々とドライブで突破し、ゴールを演出。「選考ということもあり、良いプレイをしようと思うと力んでしまったり、空回りしてしまうので、自分の力をしっかりと出せるように、まずはドライブなどできることから頑張ろうと思っていました」と話し、持ち味を発揮。金メダル獲得へ向けて、「まだまだフィジカルも弱いとトレーナーさんにも指摘されました。対戦相手は身長が高く、リバウンドも簡単には取れない分、シュートの確率を上げていかなければいけません」と課題を明確にしながら、切磋琢磨しています。

 同じくスピードを生かした1on1でアピールをしていたのは、小池 遥選手(大阪人間科学大学 3年)です。「ドライブは前回合宿よりも上手くできたと思います。世界で勝つためには、スピードで抜いて行った後のフィニッシュの仕方をもっと工夫したり、ルーズボールなど球際のプレイをしっかりしていかなければいけないです」と話しており、それぞれが金メダル獲得へ向けて意識を高めていました。

 大学生が主体となる現時点での選手たちの特徴について、佐藤ヘッドコーチは、「外角シュートは例年に比べても遜色ないです。2011年の栗原(三佳)選手(現:トヨタ自動車アンテロープス)らがいた代と同じか、それ以上のシュート力はあると思います。ドライブを仕掛けて、そこからパスをさばいていく組み立てはしており、それを決めきるシュート力はあります」と評価していました。この大学生たちに加えて、次回合宿には出場資格のあるWJBLのルーキーとアーリーエントリーの選手たちが加わります。

 次回、3月21日(火)~24日(金)に行われる第4次強化合宿を経て、女子ユニバーシアード日本代表選手12名を選考していきます。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。