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平成29年度女子日本代表チーム 第2次強化合宿 開催報告 -4月30日にアメリカ遠征へ出発-

2017年5月1日

4番にポジションアップした河村 美幸選手(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)

8年目を迎える髙田 真希選手(デンソー アイリス)でも危機感を持って取り組むトライアウト

 「AKATSUKI FIVE」平成29年度バスケットボール女子日本代表チームは、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて、4月20日(木)から10日間に渡って行なってきた第2次強化合宿が終了。
 今合宿を通じて15名に絞り込まれた「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームは、4月30日(日)よりアメリカ遠征へと出発し、無事到着しました。

 リオデジャネイロオリンピック出場メンバーが合流し、トム・ホーバスヘッドコーチが目指すバスケットのベースを体得するための練習がメインとなった第2次強化合宿。「5on5での練習を多く行う中で、誰がどのようなプレイをするのかを把握し、またこちらの要求に対してどこまで遂行できるかを確認していました」と、ホーバス ヘッドコーチは強化をしながら選手選考を行なっています。

 昨年、オリンピックの準々決勝で対戦したアメリカ戦の映像を振り返る機会を設けました。世界チャンピオンを相手に善戦した試合ではありましたが、ホーバス ヘッドコーチは次のように指摘します。
「前半残り約1分45秒で2点差でした。でも、ディフェンスもボックスアウトも良くはなかったです。それでも2点差だったわけです。足りなかったのは気持ちの部分が大きいです。タフなプレイが必要ですし、フィジカル強く戦っていかなければなりません。身長や力よりも、とにかく気持ちを出して、もっともっと熱くなってほしいです」と、ディフェンスでの課題点を挙げ、練習中は常に発破をかけ、檄を飛ばしていました。

 ホーバス ヘッドコーチ体制となり、初めて合宿に参加した髙田 真希選手 (デンソー アイリス)は、「新体制となり、自分にとっても1年目。今までとは違うことも多く、覚えることもたくさんあります。そこをしっかり覚えていかなければ『危ない』というのはすごく感じています」と話すように、ベテランであってもメンバーに残れる保証はありません。キャプテンを任された吉田 亜沙美選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ)であっても、「今は最終メンバーに残り、アジアカップで優勝することが目標」に掲げ、新たに選ばれた選手たちと切磋琢磨しており、どの選手にとっても次に進むためには予断は許さない競争が行われています。

 2014年のFIBA世界選手権(次回大会よりFIBAワールドカップに名称変更)時に、3番ポジションを経験してから、着実にシュートレンジを広げてきた髙田 真希選手。昨シーズンのWJBLを通じて3Pシュート成功本数は11本、確率は高く39%を記録しました。
「3Pシュートを打っても良いとヘッドコーチから言われています。スペースを広く取ってプレイし、マークが空いていればそれが3Pシュートラインの外であっても積極的に打てるようにしていきたいです。しかし、外側ばかりにいてもスペースは作れないので、しっかりドライブしていきインサイドでも勝負していかなければなりません。とにかく積極的に攻めることが重要であり、これまでと変わりはないです」と髙田選手は話しています。

 ホーバス ヘッドコーチも、「オーストラリアと戦う場合、205cmのキャンベージ・エリザベス選手とマッチアップするのは、185cmの大﨑(佑圭)選手です。インサイドでプレイしていても太刀打ちできないので、アウトサイドシュートやドライブを使って外に引っ張り出して勝負しなければなりません」と話しており、インサイド陣は3Pシュートやミドルシュートの確率を高めていくことと足を使った機動力が求められます。

 センターが本職である河村 美幸選手(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)は、日本代表を目指すためにも4番へとポジションアップし、アウトサイドでのプレイを身につけなければなりません。
「オフェンスでは周りに合わせて、外からのシュートをどんどん打っていこうと思っています。しかし、そればかりを意識しすぎるとインサイドでのプレイが疎かになってしまい、外側だけを動いている状態になってしまってもいます。インサイドを起点にしながら、アウトサイドでプレイするのが4番ですが、今は外に出て待っているだけなのでそこは反省点です」と話しており、新たなチャレンジはスタートしたばかりです。

 昨シーズンのWJBLではケガで出遅れ、出場機会はたった9試合だった河村選手。それでもプレイオフでの活躍やポテンシャルを評価されて日本代表候補に選出され、第1次強化合宿をクリアしています。しかし、「復帰してばかりなのでまだ体ができておらず、動き方がぎこちないために、うまく対応できないことも多いです」と不安もありましたが、アメリカ遠征メンバーに残り、さらなる成長が期待されます。

 今年度の活動をスタートさせた時点では、女子日本代表候補選手は34名でした。第2次強化合宿を終え、すでに半分以下となる15名(WNBA参戦中の渡嘉敷来夢選手を除く)に絞り込まれています。選考から漏れた選手に対し、「このトライアウト期間で教えたことを今後も続けてほしい」とホーバス ヘッドコーチは話していました。2020年東京オリンピックへ向けたトライアウトは始まったばかりです。多くの選手がホーバス ヘッドコーチのバスケットスタイルを継続し、WJBLで切磋琢磨しレベルアップすることが目標に近づくための近道でもあります。

 これから始まるアメリカ遠征では、ダラス・ウィングス、サンアントニオ・スターズ、そして渡嘉敷 来夢選手のいるシアトル・ストームとスクリメージを行います。
「大きく、力もある相手です。ライバルとなるオーストラリアやニュージーランド、中国も大きい相手であり、そこへ向けても経験が必要です。リオメンバーも経験はありますが、それはもう昨年のこと。新たなシーズンを迎え、もっともっとレベルアップするためにも経験が必要です」とホーバス ヘッドコーチは言います。高さと速さを兼ね備えた世界No.1との実戦を通じた強化を行いながら、チームとしての精度を高めていきます。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。


■「AKATSUKI FIVE」平成29年度バスケットボール女子日本代表チーム
 FIBA女子アジアカップ2017 日本代表候補選手 アメリカ遠征 メンバー表

【チームスタッフ】
チームリーダー 高橋 雅弘 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
ヘッドコーチ トム・ホーバス (JBA)
アシスタントコーチ 恩塚 亨 (東京医療保健大学)
アシスタントコーチ 知花 武彦
トレーナー 岩松 真理恵 (JBA)
トレーナー 石山 静香 (株式会社リニアート)
チーフマネージャー 成井 千夏 (JBA)
マネージャー 藤田 愛奈 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
マネージャー 木村 絵理 (トヨタ自動車株式会社)
ビデオコーディネーター 今野 駿 (JBA)
パフォーマンスコーチ 佐藤 晃一 (JBA)

【選手】
吉田 亜沙美 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
髙田 真希 (デンソー アイリス)
大﨑 佑圭 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
水島 沙紀 (トヨタ自動車 アンテロープス)
篠崎 澪 (富士通 レッドウェーブ)
近藤 楓 (トヨタ自動車 アンテロープス)
本川 紗奈生 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
町田 瑠唯 (富士通 レッドウェーブ)
宮澤 夕貴 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
長岡 萌映子 (富士通 レッドウェーブ)
藤岡 麻菜美 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
河村 美幸 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
根本 葉瑠乃 (三菱電機 コアラーズ)
馬瓜 エブリン (アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)
赤穂 さくら (デンソー アイリス)

※所属は2017(H29)年4月29日現在
※渡嘉敷来夢選手は、5月13日に開幕するWNBA(所属:シアトルストーム)参戦の為、4月12日に渡米しており、今合宿には参加しません。

 
■平成29年バスケットボール女子日本代表チーム 国際大会情報

【大会名称】FIBA女子アジアカップ2017
【開催期間】2017(H29)年7月23日(日)~7月29日(土)
【開催地】 インド・バンガロール
【会 場】 ※未定

【出場国】全14チーム
レベルⅠ:8チーム 日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン、北朝鮮、オーストラリア、ニュージーランド
レベルⅡ:6チーム ※未定

【FIBAワールドカップ出場枠】
レベルⅠの上位4チームが、2018年にスペインで開催される「FIBAバスケットボール女子ワールドカップ2018」の出場権を獲得する。
※2018年大会より、女子もFIBA女子世界選手権大会から名称変更