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3×3日本代表:「第18回アジア競技大会」女子は銀メダル獲得!3人で奮闘した男子はベスト8と大健闘

2018年8月27日

短い準備期間ながら見事に銀メダルを獲得した3x3女子日本代表チーム

悔しさとともに、3x3の楽しさをさらに実感し、今後にも意欲を燃やす3x3男子日本代表チーム

 「第18回アジア競技大会」バスケットボール競技初の3×3は最終日を迎え、決勝まで進んだ女子は銀メダルを獲得。ケガによるアクシデントで3人での戦いを強いられた男子は準々決勝でタイに敗れましたが、最後まで諦めずに戦い大健闘のベスト8でした。

 女子準々決勝は地元のインドネシアと対戦。ホームの大歓声の中、スタンドからは負けじと日本への声援が背中を押し、15-6で勝利。続く準決勝は、タイを相手に21-16でKO勝利し、決勝へと駒を進めます。今年4月に行われたFIBA 3×3 アジアカップで準優勝、その後のFIBA 3×3 ワールドカップでも世界4位になったメンバーを擁する中国は経験値が大きく上回る相手です。一方、3×3女子日本代表は大会前に3日間の合宿しかできず、さらに試合直前に馬瓜ステファニー選手(トヨタ自動車アンテロープス)を5人制から借りる形となり、実際に4人でプレーしたのは予選ラウンド開幕戦のときでした。ぶっつけ本番であり、ほぼ練習ができない中でも銀メダルを獲得できたことは素晴らしい結果です。

 長谷川誠コーチは、「今回は23歳以下という制限がある中で、さらに若い高校生2人を入れながらもよく決勝まで来てくれました。準備期間が短い中でもコーチ陣が求めることを忠実に守り、しっかりと表現してくれました。あともう3〜4試合あれば、もっともっと良くなっていたし、結果も変わっていたと思います」と3×3の可能性を広げてくれる活躍でした。

 今年7月のFIBA 3×3 U23 Nations League 2018に出場した宮下 希保選手 (アイシン・エイ・ダブリュ ウィングス)は、その大会で中国と2度対戦し、いずれも破っています。しかし、そのメンバーはBチームだったようであり、「あの時に対戦した選手よりも大きかったですし、パワーもあり、3×3をずっとやっているだけあって経験も上でした。今回は力負けです」と勝った中国を称えていました。3×3の大会に臨んだのは、これで2度目の宮下選手。「東京オリンピックのことはこれまであまり考えていませんでした。今回、3×3に出場してみてすごく楽しかったですし、世界を相手にもっともっと戦っていけるようになりたいです」とその魅力を知り、意欲を見せています。しかし、今春に女子日本代表候補選手に選ばれてもおり、もちろん5人制で選ばれる目標も変わりません。

「今後もいろんなことを学んで、将来的には5人制の日本代表として戦えたら良いと思っています。でも、3×3も同じバスケットなので、活躍できるところで力を発揮していきたいです」

 3×3男子日本代表の準々決勝・タイ戦は5-1と好調な滑り出しを見せました。しかし交代選手がおらず、予選ラウンドは3人で戦っていたタイはケガ人が復帰し万全の体制で決勝トーナメントを迎えています。後半になると明らかにスタミナ切れを起こし、シュートの精度が落ちたことで引き離され、残念ながら21-13のKO負けを喫しました。

 宮越 康槙選手 (拓殖大学 4年)は「体力負け」を敗因として挙げます。荒川 颯選手 (拓殖大学 3年)も「正直3人でのプレーはきつかったですが、世界で戦って行くには日本が体力で劣ることは絶対に許されません。練習不足ということに尽きます」と、ともに悔しい表情を見せていました。

 チームの得点源である松脇 圭志選手 (日本大学 3年)は徹底マークされるも10点と二桁得点を記録。しかし、「自分の思ったようなシュートが打てなかったことがすごく悔しいです。厳しくマークされても決められるように、修正していきたいです」とさらなるレベルアップを誓いました。

 残念ながらケガにより、決勝トーナメントに戻って来ることができなかった杉本 天昇選手 (日本大学 2年)。スタンド席から見た仲間たちは、「日本人は体が一番小さいけど、どのチームよりもファイトしていました」。5人制での日本代表入りも目標にしていますが、「3×3も自分が好きなバスケットには変わりありません。チャンスがあれば、また大会に臨みたいです」と話しており、1日も早い復帰が待たれます。

 今大会に出場した選手たちはこれから所属チームに戻り、5人制に専念します。長谷川コーチは「絶対に5人制にもつながる経験だったはずです」と今後の活躍に期待をしていました。今大会、5人制と3×3を掛け持ちした2刀流の馬瓜選手は、再び女子日本代表の一員として8月30日(木)に行われる準決勝に臨みます。「5人制では、自分がこれほど攻めることはないとは思いますが、いざというときに3×3で培った1on1のスキルなどを使っていきたいです」とたった6試合だけでしたが、頼もしい成長を遂げてくれました。女子日本代表の藪内夏美ヘッドコーチも、実際に3×3での活躍を見ており、「この経験をチームに還元してくれることを期待しています」。馬瓜選手にとっては、次の準決勝では今大会3度目の中国戦となります。
「大きい相手に負けるのは悔しいので、最後は打ちのめしたいです」

 男子の大学生たちは帰国後まもなく、「第94回関東大学バスケットボールリーグ戦」が9月1日(土)より開幕し、女子の奥山選手と今野選手は、10月28日(日)よりインド・バンガロールで開幕する「FIBA U18 女子アジア選手権大会2018」の女子U18日本代表候補選手たちです。3×3の経験が本当に5人制で生かすことができるかどうかは、はじめてのアジア競技大会に出場したパイオニアたちの活躍次第です。期待を込め、今後も選手たちの成長を見守っていきましょう。

■大会最終結果
[男子]
金メダル:中国
銀メダル:韓国
銅メダル:イラン
※日本は準々決勝敗退

[女子]
金メダル:中国
銀メダル:日本
銅メダル:タイ

■銀メダル獲得直後の感想

宮下 希保 (アイシン・エイ・ダブリュ ウィングス)
「重たいです!重たいんですけど、金色のメダルの方が欲しかったです」

今野 紀花 (聖和学園高校 3年)
「最後は悔しい終わり方でしたが、自分としては何もできなかったと思ってます。この経験を生かしてこれからの練習をがんばりたいです」

奥山 理々嘉 (八雲学園高校 3年)
「目標は金メダルを獲ることでしたが、今振り返って見たら金メダルと同じくらい3×3を通していろんな経験をすることができました。この4人で一緒にがんばって銀メダルを獲れたことが、金メダルと同じくらいうれしいです」

馬瓜 ステファニー (トヨタ自動車 アンテロープス)
「本当は一番良い色のメダルが欲しかったです。でも、3×3の楽しさを気づくことができましたし、このみんなと一緒に戦えたのもうれしかったので、今回はこれで我慢します」