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ハヤブサジャパン 平成26年度男子日本代表チーム 第3次強化合宿スタート

2014年7月5日

コミュニケーションを取りながら精度を高める第3次強化合宿

来週より開催される第5回FIBA ASIAカップを楽しみにしている田中 大貴選手


 選考合宿ともなった韓国遠征を経て、「ハヤブサジャパン 平成26年度バスケットボー男子日本代表チーム 第5回FIBA ASIAカップ 日本代表選手」がいよいよ発表されました。7月11日(金)より開幕する「第5回FIBA ASIAカップ」へ向け、最終強化合宿が7月4日(金)より味の素ナショナルトレーニングセンターにてスタートしました。

 5戦を3勝2敗で終えた韓国遠征の成果について、長谷川 健志ヘッドコーチは、「日本の課題であるハードコンタクトに対する経験は、他の国と対戦することでしかできません。とにかくパス、ドリブル、1on1の全てにおいてプレイの強度が、少しずつ韓国の方が上回っていました。FIBA ASIAカップ前に、それらに慣れることができたのは良かった点です」と話しています。課題点に対しては、「戦術の前にファンダメンタル(基礎)が大事。けっして日本人はスキルが低いわけではありません。でも、強さに対するプレイが弱い。それができてから初めて戦術につながっていきます」。韓国代表とは2試合を行い、1戦目は56-89と大敗。しかし2戦目はしっかり対応し、田中 大貴選手(トヨタ自動車アルバルク東京)がブザービーターを沈め、68-65で勝利。課題を見つけただけではなく、成果を挙げることもできました。

 韓国を破ったことは少なからず自信になっています。しかし、田中選手は「勝てたのは良かったですが、やっぱり最初の試合に勝たなければいけなかったです。初戦で勝てば勢いが出てくるでしょうし、逆にそこを落とすとズルズルと引きずってしまう可能性も大会ではあります。初戦の入り方がものすごく大事。韓国との2戦目に修正できた点は良かったですが、それ以上に初戦は何もできなかっただけの話です」と、出てくる言葉は反省点ばかり。少しの自信と多くの課題が見えたことで、第2次強化合宿までよりも選手同士やコーチとのコミュニケーションが活発化し、チームの雰囲気は上々です。

 NBLではルーキーですが、日本代表として3年目を迎えた田中選手には、リーダーシップにも期待したいところ。「年齢は下ですが、臆することなく自分からどんどん指示を出しながら取り組めています。先輩たちもそこは気にすることなくやらせてもらっていますので、すごくやりやすいです」。昨年のFIBA ASIA選手権を9位で終えた悔しさとともに、「一昨年から日本代表に選ばれ、プレイタイムももらっていたのですが、昨年はプレイタイムも減り、個人としても悔しい思いをしました。今年はどんどん試合に絡んで、その中でどれだけ貢献できるかを試す良い場だと思っています」と田中選手は話しており、FIBA ASIAカップを今から楽しみにしていました。

 その第5回FIBA ASIAカップは、イラン(7月11日)、インド(7月12日)、中国(7月14日)、インドネシア(7月15日)の順で予選ラウンドを戦い、上位4チームが決勝トーナメントへ進出。優勝チームは、2016年リオデジャネイロオリンピックのアジア地区予選である「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会」(2015年/開催地未定)の出場権が与えられます。田中選手も、「優勝するしかないです」と即答していました。

 韓国に勝利したことで、期待が高まるハヤブサジャパン。長谷川ヘッドコーチは、「韓国遠征では良いところも出せたので、その精度を上げればさらに上向くことは実感できました。しかしあまり欲張らず、今回の合宿ではこれまでやってきたプレイの一つひとつの強さや精度を上げていかねばなりません」と話しており、限られた時間でしっかり足下を固めてFIBA ASIAカップへ臨みます。