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第17回アジア競技大会 準決勝・日韓戦は女子53-58、男子63-71でどちらも惜敗。3位決定戦へまわり、銅メダル獲得を目指す

2014年10月2日

202cmの韓国#12HA選手に臆することなくシュートを決める#4馬瓜エブリン選手

ドライブを仕掛けていく#14金丸 晃輔選手


 「第17回アジア競技大会 バスケットボール競技」は第12日目。大会に出るからには何かを得て成長することはもちろんですが、やっぱり形あるものを持ち帰りたいところです。4チーム中3チームしか手にできないメダル獲得へ向け、凌ぎを削り合う勝負が始まりました。ハヤブサジャパンは男女揃って準決勝・韓国戦。先に行われた女子日本代表チームは53-58、満員の中で行われた男子日本代表チームは63-71で惜しくも敗れ、決勝進出はなりませんでした。しかし、どちらも最後まで諦めずに戦い、好ゲームを見せてくれました。

 女子日本代表チームの一色 建志ヘッドコーチは、「相手にリードを許してからプレスディフェンスで対抗したのですが、もう少し最初から激しいディフェンスをしていこうと狙っていました。しかし、試合の序盤は選手が構えてしまっていたのが悔やまれます」と話すとおり、立ち上がりは連続失点を許した女子日本代表チーム。しかし、第1ピリオド中盤からプレスディフェンスで相手のミスを誘い、12-9とリードして終えます。第2ピリオド早々に逆転されましたが、日本も追い上げ一進一退。残り3分、韓国#13KIM Jungeun選手の3Pシュートが決まり、そこから勢いづいた韓国にペースを握られ、21-26で前半終了。

 「あの高さに慣れるのに少し時間がかかりました」と一色ヘッドコーチが指す高さとは、202cmの韓国#12HA Eunjoo選手のこと。後半開始から#HA選手の投入により、一気にインサイドを支配され点差が開いていきます。#6諏訪 裕美選手に代わって入った#4馬瓜エブリン選手。「大きな相手にも引きを取ることはなかったです」と積極的に攻め、悪い流れを断ち切ってくれました。すると、たたみ込むように#9牛田 悠理選手、#8川原 麻耶選手、#6本川 紗奈生選手による4連続得点、そのうちの3つがバスケットカウントを含む3点プレイで一気に1点差まで詰め寄り、43-44で第3ピリオドが終了。

 勝負の第4ピリオド。「リズムに乗ろうとしたところで、今後は相手のゾーンディフェンスを攻められなくなってしまいました」と言う#5諏訪 裕美選手。第3ピリオド終盤の勢いのまま逆転を目指したい女子日本代表チームでしたが、逆に連続失点を許し、日本のオフェンスは止まります。「ディフェンスからファストブレイクやアーリーオフェンスに持っていかなければ打破できません。ベンチからも足が止まってる、と言ってはいたのですが…。#11三好(南穂)と#8川原(麻耶)の交代も考えましたが、表情的にも疲れた様子もなく、最後まで託しました」と話す一色ヘッドコーチ。11点を挙げ、チームに勢いをもたらした#4馬瓜選手でしたが、「リバウンドが取れなかったのが悔しいです」と話すように、リバウンドで上回られた韓国に53-58で敗れ、5点及ばずに決勝進出の道は絶たれました。

 続いて行われた男子準決勝。地元韓国の大歓声に囲まれる中、先制の3Pシュートを決めた男子日本代表チームの#14金丸 晃輔選手。韓国の圧力に負けずに拮抗した主導権争いが続きます。第2ピリオド早々には#10竹内 公輔選手がダンクシュート、代わって入った#13富樫 勇樹がフローターシュートをきれいに決めるなど、個々の良さが光ります。#14金丸選手が、「相手のオフボールスクリーンをうまく対処できていましたし、リバウンドも上回っていました」と振り返るように、やるべことが徹底できたことでしっかり韓国を抑え、自らも得点を挙げていった男子日本代表チーム。追いつかれ、リードされても、粘って同点に追いつき34-34、前半を終えました。

 後半、男子日本代表チームは好ディフェンスを見せ、相手にタフショットを選択させましたが、これが決められてしまいます。「ディフェンスは良かったのですが、逆に決めきる力が持っている韓国はさすがでした。ミドルレンジのシュートをセンター陣がしっかり決めるのは大きいです」と、長谷川 健志ヘッドコーチも相手を賞賛するしかありません。それでも、日本はズルズルと離されることなく#15竹内 譲次選手のペイント内での強いプレイで得点をつなぎ、43-49、6点差を追いかけて最終ピリオドへ向かいます。

 第4ピリオドは正念場。しかし、45-55と10点差まで広げられ日本はタイムアウトを取ります。そこからプレスディフェンスを仕掛け、韓国のターンオーバーを誘いましたが、そのチャンスをものにできずに点差が縮まりません。「リバウンドを取られてしまい、相手に崩されながら合わされてシュートを決められてしまいました。その差がこの結果だと思います。最後に粘りきれなかったのが敗因です」と話す#14金丸選手。FG%が日本35%に対し、韓国は53%。決定力で上回った韓国が63-71で勝利し、男子日本代表チームのメダルの行方は最終戦・3位決定戦へと持ち越されました。

 試合後、「日本代表のプライドを持たせて、本当に良いチームになってきています。若手選手も多くおり、全員のレベルアップにつながっていると思います」と女子日本代表チームの一色ヘッドコーチが言えば、「日本の良いところは、ゲームで出すことはできました。ただ、韓国の方が少しシュートに関しての精度が高かったです。素晴らしいベテラン選手が多く、経験の差が勝負の分かれ目だったのではないかと思います。現状の中では、日本の選手たちは良く戦ってくれました。最後の最後まで戦う姿勢を見せてくれ、勝てなかったですが、精一杯やれたゲームだったと思います」と男子日本代表チームの長谷川ヘッドコーチも、選手たちの健闘を称えていました。

 チームを引っ張る勢いとなる時もあれば、まだまだミスもある男子日本代表チームjの#6比江島 慎選手。「接戦で勝ちきれなかったのはやっぱり長年の課題です。全く勝てない相手ではないとは肌で感じましたが、最後はさすがのゲーム運びでした。悔しいですけど、持てる力は出し切れたと思いますので、もっともっと上達するしかないです」。現状のレベルの差を身をもって体験している選手たちは、もがきながらもしっかりと向上心を持って前に進んでいます。

 「若い選手たちはドライブに行っても、最後はブロックされてしまうことがあります。普段の国内リーグではされないようなことを、ここで経験できたというのはすごく大きいことです。この先、世界選手権やオリンピックで活躍していくであろう選手たちですので、今の悔しさや通用しなかったプレイを生かして欲しいです」というのは女子日本代表チームで唯一国際大会経験を持つ#5諏訪 裕美選手。自分のことよりも、ベテランとして常に選手たちに気を配り、声をかけています。前日、FIBA女子世界選手権が予選敗退となってしまったことも奮起する材料となったようです。

 これで男女とも最終戦は3位決定戦となり、銅メダルを賭けた戦いが待っています。男子日本代表チームは試合を重ねるごとに調子を上げるカザフスタン、女子日本代表チームは中国に敗れたチャイニーズ・タイペイとそれぞれ対戦します。
 女子日本代表チームは10月2日(木)16:00より、男子日本代表チームは1日空いて10月3日(金)16:00より、Hwaseong Sports Complex Gymnasiumで行われます。メダルを持ち帰れるよう、ご声援をよろしくお願いいたします。