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3×3男子日本代表:第5次強化合宿 開催報告「オリンピックまでに越えなければいけないハードル」トーステン・ロイブルコーチ

2020年2月21日

「Yahoo! JAPAN 第5回3×3 日本選手権大会」に出場する小松昌弘選手

勝つチームにするために率先して国際経験を共有する小林大祐選手

 3×3男子日本代表は2月18日(火)から20日(木)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第5次強化合宿を実施。東京オリンピックへ向けた継続的な強化とともに、5月13日に開幕する「FIBA 3×3 アジアカップ」のエントリーメンバー6人を決める選考会となりました。「これからBリーグのスケジュールが忙しくなるために今後の合宿ができず、今回で選考しなければなりません。選手にとっては重要であり、我々としても難しい合宿となりました」というトーステン・ロイブル ディレクターコーチのコメントがその理由です。

 Bリーグと平行して強化を行っていますが、どうしても期間が空いてしまいます。前回合宿から6週間ぶりとなった初日は「3×3のリズムを取り戻すのが難しいです」とロイブルコーチが言うように、復習から入らなければなりません。唯一、3×3に専念する社会人プレーヤーの小松昌弘選手(TOKYO DIME.EXE)は、「3歩進んで2歩下がることの繰り返しです」と表現します。Bリーガーが加わったことでバスケットの質は向上しましたが、「まだまだ自分がやりたいプレーを先行してしまっている部分があります」と小松選手は感じていました。ロイブルコーチは、「反省点としてボールを止めるクセがあります。3×3ではいかに速くトランジションできるかが重要です」と課題点を挙げ、3×3のリズムの中でそれぞれの長所を生かせるように強化を進めています。

 先月行われたJAPAN TOUR EXTREME FINAL 2019で優勝し、MVPを受賞した小林大祐選手 (茨城ロボッツ / UTSUNOMIYA BREX.EXE)。「昨年は3×3国際大会に10試合出場し、世界で勝つためには何が必要かが分かってきたつもりです。そこをどうこの合宿で落とし込めるかをテーマに取り組んでいました。まだまだ足りない部分は多く、危機感を感じています」と国際経験を惜しみなく共有し、オリンピックで勝つことに焦点をあてています。

 5人制男子日本代表が「FIBAアジアカップ2021予選」に出場するためにB1は1週間空きますが、茨城ロボッツの小林選手と落合知也選手 (越谷アルファーズ / TOKYO DIME.EXE)はこの週末もリーグ戦が待っています。同じバスケットボールではありますが、ボールのサイズやルール、リズムが違う2つの競技をうまく切り替えながら、対応するBリーガーたち。「今週末の信州(ブレイブウォリアーズ)戦がすごく大事であり、ロボッツの方も疎かにしたくはないです。試合と合宿が続く今週は大変ですが、自分がやると決めたことなので楽しんでできています」と小林選手は話し、うまく両立しています。

 開催国枠でオリンピックへの出場が決まっている日本ですが、選手たちにとってはそのための出場条件をクリアしなければなりません。3×3のFIBAランキングは国単位だけではなく、個人にもポイントが付与され、その順位が大事になります。ロイブルコーチが、「オリンピックまでの5ヶ月間で越えなければいけないいくつかのハードルがあります」というのが以下の条件です。

■日本代表としてオリンピックへの出場条件
・最低5,400ポイント獲得(※女子は3,600ポイント)
・エントリーメンバー6人中4人は国内ランキングトップ10プレーヤー
・日本代表4人中2人は国内ランキングトップ10プレーヤー(残り2人はトップ50以内または最少ポイントプレーヤー)
・7月24日時点で18歳以上であること

 デッドラインとなる6月22日までにポイントを稼ぎ、ランキングを上げるためにも、国際大会への出場が重要となります。そのひとつがFIBA 3×3アジアカップであり、ここで好成績を残すことができれば多くのポイントを獲得できます。「強いチームを作ることがひとつ。もうひとつはポイントを稼がせることも考慮しなければいけません」という2つの選考方針に対し、ロイブルコーチも頭を悩ませていました。

 3×3にはマスターズやチャレンジャーなどクラブチームとして出場できる国際大会があり、そこで活躍してきた落合選手や小林選手、小松選手らが国内トップにいる要因です。今週末(2月22日・23日)に大森ベルポートで開催される「Yahoo! JAPAN 第5回3×3 日本選手権大会」は、2020 FIBAワールドツアーマスターズ アジア・オセアニア大陸予選大会への出場権が懸かっています。「日本国内で優勝できるものは全て取らなければならないですし、まずはそこを狙っています。優勝することで海外の大会に出場できますし、そのチャンスをたくさんつかまないことには国内トップ10に入ることも難しくなります」と小松選手が話すとおり、選手一人ひとりがオリンピックへ向けた準備を進めていく必要があります。3×3日本選手権大会には西野曜選手 (専修大学 3年 / 秋田ノーザンハピネッツ / BEEFMAN.EXE)も出場します。

 シーズン中ゆえに大会へ出場できないBリーガーたちにとっては、3×3に専念しながらポイントを稼ぐ選手たちがライバルとなります。「株価と同じようにめまぐるしくランキングが変わるので先が読めません。そのランキングを考慮しながら、代表メンバーを選出しなければならないのも3×3の難しいところです。そのため、常に可能性がある選手の力量は見ておく必要があります」とロイブルコーチは言い、今合宿中も前回同様にトップ10内にいるメンバーを招集し、ともに切磋琢磨しています。

■FIBAランキング国内トップ10+代表候補選手ランキング(2020年2月20日現在)

1位(72位)278,940pt:落合 知也 (越谷アルファーズ / TOKYO DIME.EXE)
2位(80位)250,889pt:小林 大祐 (茨城ロボッツ / UTSUNOMIYA BREX.EXE)

3位(94位)224,036pt:齋藤 洋介 (UTSUNOMIYA BREX.EXE)
4位(96位)221,700pt:鈴木 慶太(TOKYO DIME.EXE)
5位(101位)209,844pt:小松 昌弘 (TOKYO DIME.EXE)
6位(174位)97,117pt:松脇 圭志 (日本大学4年 / 富山グラウジーズ)
7位(238位)72,612pt:西野 曜 (専修大学 3年 / 秋田ノーザンハピネッツ / BEEFMAN.EXE)
8位(243位)70,548pt:眞庭 城聖 (茨城ロボッツ / UTSUNOMIYA BREX.EXE)
9位(253位)68,911pt:富永 啓生 (レンジャー大学)
10位(295位)三谷 桂司朗 (広島皆美高校3年 / 広島ドラゴンフライズ)
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12位(337位)49,652pt:保岡 龍斗 (秋田ノーザンハピネッツ / SEKAIE.EXE)
13位(338位)49,255pt:杉浦 佑成 (サンロッカーズ渋谷 / TACHIKAWA DICE.EXE)
16位(398位)38,201pt:藤高 宗一郎 (大阪エヴェッサ / EVESSA.EXE)
112位(1836位)永吉 佑也 (F / 京都ハンナリーズ / KYOTO BB.EXE)
2090 位(83,002位)151pt:ブラウン アイラ (大阪エヴェッサ)
2340位(94,387位)122pt:橋本 拓哉 (大阪エヴェッサ)

※()内は世界ランキング
※太字は3×3男子日本代表候補選手