ニュース

女子日本代表:第3次強化合宿 報告 「絶対にレベルアップしている」トム・ホーバスヘッドコーチ

2021年5月10日

激しさを増すガード争い

レベルアップに手応えを感じるトム・ホーバスヘッドコーチ

 東京オリンピックへ向けた強化に励むAKATSUKI FIVE 2021年度バスケットボール女子日本代表チームは、第3次強化合宿が5月9日(日)に終了しました。「絶対にレベルアップしている」とトム・ホーバスヘッドコーチも手応えを実感しています。今合宿ではオフェンスとディフェンスのバリエーションを増やしながら、金メダル獲得の目標へ向けたチームづくりは順調に進んでいます。

 28名からスタートした強化合宿ですが、第3次合宿では19名に絞り込まれました。オリンピックのコートに立てるのは12名だけであり、その争いが続いています。特に現在12名いるガード争いは激しさを増しています。スピードやパスなどに長けた選手もいれば、スモールボールではシュート力も求められます。ホーバスヘッドコーチはひとつに絞ることなく、「ディフェンスもパスもシューティングもボールハンドリングも判断力も、全てが大事になります。チームスタイルやバランスにマッチするかどうかなど、ひとつだけではなくトータルに見ながらみんなのプラスマイナスを考えて決めていきます」と話しており、頭を悩ませています。

 合宿が終わる度に選手が絞り込まれていく現状には、緊張感があります。しかし、最年少の東藤なな子選手(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)は、「自分が選ばれるためにどういうプレーをすれば良いかということに焦点を当てています。人数が減っていくことはあまり意識しないようにしています」と話すとともに、合宿を重ねるごとに持ち味を発揮しています。ホーバスヘッドコーチも「良いバスケットをしています。ディフェンスも強く、体も強いです」と評価していました。

 第2次合宿までは別メニューで調整していた三好南穂選手(トヨタ自動車 アンテロープス)と林咲希選手(ENEOSサンフラワーズ)が復帰し、次回合宿からは宮澤夕貴選手(ENEOSサンフラワーズ)と本橋菜子選手(東京羽田ヴィッキーズ)も練習に加わる予定です。選手が揃ってきたことで見通しが明るくなっており、ホーバスヘッドコーチも「頭の中でキレイにイメージできるようになってきました」と話しており、選手選考も佳境を迎えます。