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女子日本代表:第2次強化合宿スタート「身長も大きくシュート力があり、ドライブもある選手が絶対に必要になる」藤本愛瑚選手

2025年6月2日

スペインで活躍する馬瓜ステファニー選手は新戦力から刺激を受ける

いろんなプレーができるシューターの役割を見つけた藤本愛瑚選手

 2日間の休息を経て、女子日本代表は5月31日より25名全員を再招集し、第2次強化合宿がスタートしました。コーリー・ゲインズヘッドコーチは「第1次強化合宿でベースはできた。今合宿では細かい部分まで落とし込みながら、チームとして作り上げていきたい。とにかく楽しもう!」と初日のミーティングで選手たちに伝えます。

 パリ2024オリンピックメンバーの馬瓜ステファニー選手は昨今、海外でプレーしていることもあり、「若い選手や一緒にプレーしたことのない選手もたくさん入ってきて、少し見ないうちにみんながうまくなっていると思いました」と新戦力たちから刺激を受けます。「また、先輩たちの冷静さを見習いながら、中堅選手として今は楽しくできています」と話し、数々の経験を積み重ねてきた馬瓜選手もリーダーシップを発揮しています。

 3年前に第1次強化合宿へ参加して以来、久しぶりに招集された藤本愛瑚選手も刺激を与える一人です。2022年以後はケガでプレーできない時期もあり、所属チームでも安定したプレータイムをつかめているとは言えません。他にも同じような境遇の選手もいますが、ゲインズヘッドコーチはチャンスを与え、フラットに評価しています。セレクションキャンプに呼ばれた藤本選手は、「アピールできる機会が増える」とプラスに捉えていました。それぞれの特徴を引き出そうとするゲインズヘッドコーチに対し、「自分は特に見つからず、逆にある程度ことは大体できる。良い意味で器用な選手だと思っています。でも、何か得意なことに長けており、これが自分の1番の武器だと言えるものを持っている選手が代表に入っていると感じ、それを自分も見つけなければいけないとも思っていました」と悩み、短い合宿期間に焦る気持ちも同居します。

「その中でシュート力がある。他にもシュート力がある選手はたくさんいますが、この身長(179cm)で2番や3番ポジションとしてシューターになれるプレーヤーはそんな多くはないと思っています。日本が世界と戦う上で身長も大きくシュート力があり、ドライブもある選手が絶対に必要になると思い、そこで自分はもっともっと上手くなれる、そこを上げていければ日本代表メンバーにも入って行けるかなと思いました」

 その才能を引き出してくれたのはゲインズヘッドコーチであり、「ボールをもらったら必ずシュートを打てと言ってくれるので、そこを自分の長所としてアピールすることが今はできています」と自信を持てているからこそ、確率良く決めています。ブライアン・フィンリー コーチによるスキルトレーニングもきっかけとします。「ドリブルなどのスキルトレーニングは昔から好きでした。最近は若い選手の中にも増えていますが、ドリブルが上手な女子選手はあまり多くはないと思っています。いろんなドリブルスキルやピック&ロールのスキルなど、シュートだけではないこともブライアンコーチからたくさん教わりました。『あなたは点取り屋だよ』とも言ってくれたので、いろんなスキルを使って自分からもっと貪欲に点を取りに行けるようになりたいです」と明確な役割を見出すことができたことでチャンスをつかんでいます。

 合宿期間中は午前と午後の2部練習を行っていますが、開始2時間前からポツポツと選手が集まり、シューティングやスキルトレーニングを自ら課し、それぞれの武器を磨いています。最初にお披露目する機会がいよいよ今週末、豊田合成記念体育館 エントリオで開催される三井不動産カップ2025(愛知大会)です。

【今後のスケジュール】
6月7日・8日:三井不動産カップ2025(愛知大会) 日本vsチャイニーズ・タイペイ
 会場:豊田合成記念体育館 エントリオ
6月16日〜 :中国遠征
7月3日・4日:三井不動産カップ2025(愛知大会) 日本vsデンマーク
 三井不動産カップ2025(東京大会)
 会場:有明アリーナ
7月13日〜20日:FIBA女子アジアカップ2025(中国・深圳)