公益財団法人日本バスケットボール協会

　「FIBA 3×3ワールドカップ2025」（以下ワールドカップ）は、本日6月23日よりモンゴル・ウランバートルにて開幕。3×3男子日本代表は17:45からアメリカ、20:50よりモンテネグロとの予選プールに臨みます。3×3女子日本代表は明日6月24日に初戦を迎え、FIBAランキング1位のオランダ、チリとの対戦が待っています。今大会の模様は、FIBA 3×3 公式YouTubeにてLIVE配信される予定です。

　男子の中祖嘉人ヘッドコーチは本日行われる2試合にフォーカスし、練習を重ねてきました。現地入り後、3月のFIBA 3×3アジアカップ2025を制したオーストラリアとスクリメージを実施。FIBA 3×3アジアカップ2025と同じメンバーで世界へ挑みます。

　井後健矢選手（SAGAMIHARA PROCESS / HIU ZEROCKETS）は、「このチームの強みはなんと言ってもエース小澤（崚）がおり、それに対して僕らがサポートしながらみんながついていけます。さらに、彼の力を引き出せるようなチームになっています」と特徴を挙げます。井後選手の役割は「味方を信頼して、コーチを信頼して決められたことを僕はずっとやり続けるだけ。それができれば、いつの間にか味方が20点取っていたというナゾの現象が起きていました」と笑います。3×3 FIBAアジアカップ2025の初戦で小澤選手が1試合最高得点記録の樹立もチームメイトのおかげであり、チーム力の良さも証明できました。しかし、エースに頼ってばかりでは得点が伸びなかった反省点も浮き彫りになり、「小澤選手がベンチに下がった時間帯でも、強みを出せるような練習はもちろんしてきました。前回よりもパワーアップしているので楽しみです」という井後選手も練習では2ポイントシュートを沈め、はじめて臨む世界との戦いを心待ちにしています。

　2024年5月にハンガリー・デブレツェンで開催されたオリンピック世界最終予選に出場した高橋未来選手（アイシン ウィングス）。準々決勝の相手は、その後のパリ2024オリンピックで金メダルに輝いたドイツ。延長戦までもつれましたが、惜しくも14-16で敗退。「3×3では責任が直接自分に来る感じがします。負けると本当に悔しく、オリンピックへの出場権を懸けたプレッシャーのかかる大事な試合で負けたことは、結構心が折れました」と当時を振り返ります。しかし、その敗戦を原動力とし、「いろんなチームの試合を見るようになり、より興味を持つようになりました。やっぱり勝ちたい気持ちが強いです」と高橋選手は3×3の理解度を高めています。

　FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ 2025 ウランバートルSTOPでは今大会の予選プール同組となるアメリカと対戦し、9-21で完敗。その後もドイツ、イタリア、ブラジルと世界の強豪を相手にスクリメージを繰り返し、強化を図ってきました。前田有香ヘッドコーチ率いる新体制となり、ミラン・イサコフ コーチからも多くの学びを得た高橋選手は、「これまでは自分が持っているものを最大限出すという感じでしたが、今はそれにプラスして、できないことや自分の課題などを細かく教えてもらえます。まだ難しいですけど、言われていることは理解しているので、早く表現できるようになりたいです」と成長につなげています。「全部がうまくいくとは思っていないですが、今まで練習してきたことや自分が挑戦したいと思っていることを少しでも発揮できるようにしたいです」と続け、持ち味を生かしながら3×3に特化した新たな武器を携え、世界へ挑みます。

■FIBA 3×3 ワールドカップ2025
日　程：6月23日(月)〜29日(日)
開催地：モンゴル・ウランバートル

▼男子：予選プール
【6月23日(月)】
17:45 vs アメリカ
20:50 vs モンテネグロ
【6月25日(水)】
19:25 vs ラトビア
21:15 vs モンゴル

▼女子：予選プール
【6月24日(火)】
13:15 vs オランダ
15:05 vs チリ
【6月26日(木)】
12:50 vs アメリカ
14:40 vs チェコ

▼決勝トーナメント
【6月27日(金)】
各プール2位 vs 3位によるプレーイントーナメント

【6月28日(土)】
準々決勝（各プール1位 vs プレーイントーナメント勝者）

【6月29日(日)】
準決勝・3位決定戦・決勝