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FISUワールドユニバーシティゲームズ[5-8位決定戦]日本 84-77 チェコ ダブルオーバータイムの末につかんだ勝利
2025年7月24日

第4クォーター終了間際、三浦舞華選手は3本のフリースローを成功させて同点

得意のドライブで果敢にゴールへ向かってチャンスを作る大脇晴選手
「FISUワールドユニバーシティゲームズ」(以下ユニバーシティゲームス)での準々決勝で敗れた女子ユニバ日本代表は、5-8位決定戦でチェコと対戦。第3クォーター終了時点で55-42、最大13点リード。それ以前も幾度となく二桁点差に引き離しますが、その度にチェコに追い上げられて苦戦が続きました。第4クォーター残り1分を切るまで日本は55点のまま変わらず、その間に逆転を許します。残り47秒、#14 朝比奈あずさ選手(筑波大学4年)が3ポイントシュートを決め、ようやく点数が動きます。しかし、58-59とチェコのリードは変わらず。朝比奈選手が続けざまにコーナースリーを決めましたが、線を踏んでいたと判定され、60-63。終了間際の残り4.8秒、#30 三浦舞華選手(トヨタ自動車アンテロープス)が3ポイントシュートを放ったときにファウルを受けます。3本のフリースローを確実に決めて同点。63-63のまま第4クォーター終了、5分間の延長戦へ突入しました。
#19 舘山萌菜選手(日立ハイテク クーガーズ)のシュートで先制しますが、どちらも譲らないまま5分間を終え、74-74。決着は二度目の延長戦に持ち越されます。#91 大脇 晴選手(東京医療保健大学4年)は「インカレを思い出しました」と言うように、昨年末の大学日本一決定戦の決勝、東京医療保健大学vs白鷗大学は4度も延長戦を繰り返しました。過酷な60分ゲーム経験者がこのチームには4人います(舘山選手、大脇選手、佐藤多伽選手、絈野夏海選手)。所属チームでは主力選手として長くコートに立つ大脇選手ですが、女子ユニバ日本代表ではシックスマン。「先輩たちがつないでくれたことで、自分はまだまだ体力は残っていました。ボールをもらったら積極的に1on1を狙っていきました」と強気なプレーで流れを引き寄せます。最後はバスケットカウントを決め、2度目の延長戦で6点を挙げた大脇選手の活躍で84-77、ダブルオーバータイムを制しました。
2度のオーバータイムを含めた50分間で、14本のターンオーバーは決して多くはありません。しかし、そのうち8本を前半で記録し、「これでは女子日本代表に上がることはできないし、目指すべきプレーとは違う。しっかりとピボットを踏んでパスを出す。バウンドパスをする。それが女子日本代表のスタイルなのに、軽いプレーを続けてミスが多い。宮澤(夕貴)選手がイージーなパスミスをするか、髙田(真希)選手が今のようなプレーをしていたか。お手本となる選手とは違ったプレーをしていてはダメだ」とハーフタイム中に小笠原真人ヘッドコーチの劇が飛びます。
このチームの目的は、一人でも多くの選手を女子日本代表へ引き上げること。「積極的にシュートを打つ。そして、決め切ること」を小笠原ヘッドコーチは試合前にテーマとして掲げました。「今大会を通じて、終盤にシュートを決め切る力がまだ足りません。この試合も第4クォーターは無得点の時間が長く続きました」と指摘するとおり、積極的に攻めてシュートチャンスも作れていました。だからこそ、「最後にシュートを決め切るのがみんなの仕事だ、とも話しました。この力がついてくれば、間違いなく女子日本代表に絡んでいける選手たちです」と能力を認める小笠原ヘッドコーチはトップチームと変わらぬ精度や強度を追求します。
チームハイの23点を記録した大脇選手ですが、第4クォーターは無得点。チームとしても8点しか決められず、「リバウンドを取り切れず、ボールを簡単に離してしまうことが多かったです。逆に、相手は強くプレーしてきているからこそ最後までボールをキープし、味方に良いパスをしたり、リバウンドを最後まで取り切ったり、細かい部分を着実にプレーしなければなりません。そこが徹底できれば、必ず勝利できると思っています」と大脇選手は述べ、課題も明確です。
日本時間7月25日(金) 21:30に行われる予定の5位決定戦は、ポルトガルと対戦します。最後の休息日ではもう一度、女子日本代表につながるスタイルやそれぞれの役割を確認し、ラストゲームを笑顔で終えるための準備をします。
■FISUワールドユニバーシティゲームズ
日程:7月16日(水)〜27日(日)
開催地:ドイツ・ラインルール
予選グループフェーズ
【グループA】インド、フィンランド、アルゼンチン、チェコ
【グループB】チャイニーズ・タイペイ、ドイツ、アメリカ、ポーランド
【グループC】日本、リトアニア、ブラジル、ハンガリー
【グループD】チリ、中国。ポルトガル、ルーマニア
試合結果
【予選グループフェーズ第1戦】日本 101-83 リトアニア
【予選グループフェーズ第2戦】日本 86-63 ブラジル
【予選グループフェーズ第3戦】日本 71-79 ハンガリー
【準々決勝】日本 70-75 中国
【5-8位決定戦】日本 84(OT2)77 チェコ
【順位決定戦】7月25日(金) 21:30予定 日本 vs ポルトガル