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男子U23日本代表:GLOBL JAM(カナダ遠征)本日開幕「攻める気持ちとシステムの中で自分の持ち味をどう出して行くか」川島悠翔選手

2025年8月13日

試合へ向けたチームミーティング

佐藤涼成キャプテン(左)と川島悠翔選手(右)

 「GLOBL JAM」はカナダ・トロントにて開幕。男子U23日本代表は現地8月13日(水) 11:30より、アメリカのジョージタウン大学と初戦を迎えます。「この世代の日本代表にとって過去一番レベルの高い大会だと思います」と網野友雄ヘッドコーチが言うように、世界トップクラスが揃いました。FIBAランキングを見ても日本の21位に対し、ブラジルは12位、カナダは6位、そしてトップのアメリカと上位ばかり。アメリカを代表して参加するジョージタウン大学は、アレン・アイバーソン氏をはじめとしたNBAレジェンドを多数輩出。ディケンベ・ムトンボ氏やアロンゾ・モーニング氏、3シーズンまで母校の指揮を執っていたパトリック・ユーイング氏などビッグマンのスター選手が多く在籍した古豪です。カナダとブラジルには、ヨーロッパなどで活躍するプロ選手も名を連ねており、NBAをはじめたプロチームのスカウトも注目する大会です。

 勝利を目指してチーム作りを行ってきましたが、例え序盤から大差をつけらるようなことがあっても「歩みを止めずに、ワンポジションでも多く自分たちの納得のいくプレーができるようにチャレンジし続けなければ、もったいないです。その積み重ねをしていかなければ、勝利にたどり着くこともできません」と網野ヘッドコーチは話します。2023年に沖縄で開催されたFIBAワールドカップでドイツに前半で引き離されても、「後半の20分だけでも点差で上回ろう」とトム・ホーバスヘッドコーチが発破をかけたときと同じメンタリティーが必要になるかもしれません。

 素晴らしいチームと対戦できる機会だからこそ、「ヘッドダウンをしている暇はなく、そんなもったいない時間を費やすべきでもない。どんな状況でも次のプレーに向かって行く意識と、声がけをチーム全員でしていかなければらない」と網野ヘッドコーチは選手たちに伝え、スタッフ陣と一緒に良い判断ができる材料やヒントを与え続け、一丸となって立ち向かっていきます。

 アンダーカテゴリーでの国際大会で対戦してきたニュージーランドのジュリアス・ハライフォヌア選手が、ジョージタウン大学にいます。NBAアカデミーでチームメイトだった川島悠翔選手(シアトル大学)は再会を楽しみにするとともに、今シーズンから本格的にNCAAに出場する前の腕試し。「NCAA D1(ディビジョン1)で活躍するためにも、初戦のジョージタウン大学戦からアピールしていく必要があると思っています。失敗しても下を向かず、積極的にプレーしていきます」と準備は万全です。

 7月の男子日本代表戦では全6試合に出場した川島選手は、リバウンドで貢献。「そこは自分の役割として継続し、プラスαとして持ち味を出せるようにしたいです」と課題を設定。このチームでは、「攻める気持ちとシステムの中で自分の持ち味をどう出して行くかが、日本代表ではあまりできていなかったのが課題です。得点を獲れる選手になりたいので、オフェンスでは積極的にプレーしていきたいです」と今後のライバルたちを相手に自分の力を試していきます。

 キャプテンの佐藤涼成選手(白鷗大学)は2年前のFISUユニバーシティゲームスから男子U22日本代表として国際大会へ出場し、2年連続となったウィリアム・ジョーンズカップを経て、「自分がやりたいプレーができていた実感はあります。でも、勝ち切るところへ導くことはできなかったので、そこは伸びしていかなければいけない課題です」と着実にステップアップしてきました。

 今年2度目の国際大会が待っていることに対し、「今までとは別物とも言えるようなレベルの相手と対戦できるので、これから将来へ向けて自分が目指していくところが見えてくるのではないかと期待しています」と話すとおり、大学4年生にとっては進路を見据えた大きなチャレンジです。昨シーズンは、特別指定選手として横浜ビー・コルセアーズに所属し、「フィンランド代表も指揮を執るラッシ(トゥオビ)ヘッドコーチやゲイリー・クラーク選手やダミアン・イングリス選手はNBAを経験しているので、いろんなバスケススタイルを学ぶことでき、国際大会でも戦える部分も少なくないと思います。でも、ポイントガードの身長の高さや、どのポジションでもシュート精度が高いところは違うところだと感じています」と国際試合ではプレーを工夫する必要があります。

 世界トップレベルを肌で感じるだけではなく、「少ない練習期間でどれだけチームを引っ張っていけるかが試されていると思っています。自分の成長とともに、チームを優勝へ導けるようにがんばっていきます」と佐藤キャプテンは結果にもフォーカスしており、楽しみな挑戦がはじまります。

■#SEETHERISE GLOBL JAM
開催地:カナダ・トロント
試合日程(※日本時間)
8/13(水) 深夜24:30 日本vsアメリカ(ジョージタウン大学)
8/15(金) 3:00 日本vsブラジル
8/17(土) 7:00 日本vsカナダ
8/18(日) 9:00 決勝