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女子U16日本代表「FIBA U16女子アジアカップ 2025」3連勝で予選1位突破を決め、FIBA U17女子ワールドカップ2026出場権獲得

2025年9月24日

世界への切符をつかみ喜ぶ女子U16日本代表

 マレーシア・スレンバンにて熱戦を繰り広げている「FIBA U16女子アジアカップ2025」。女子U16日本代表は予選グループフェーズを3連勝で1位突破を決め、準決勝進出とともに来年チェコで開催予定のFIBA U17女子ワールドカップ2026への出場権を獲得しました。

 開幕戦はシリアを相手に132-31、大差をつけて快勝。続く中国戦、4点差を追いかけて第1クォーター終了。果敢にペイントエリアへアタックしてゴールを狙い、守っては大きな相手に臆することなく身体を当ててリバウンドで上回り、前半を終えて53-32と逆転に成功。攻守に渡って積極性を保ったまま、78-57で2勝目を挙げました。終了間際にケガに見舞われた細澤幸生選手(大阪薫英女学院高校2年)は16点、10リバウンドで勝利に貢献。キャプテンとしてベンチからチームを支えます。

 予選グループフェーズ3連戦のラストはニュージーランドが相手。中国に74-83と惜敗したニュージーランドは、日本に勝って2勝で並び、得失点差によっては1位突破の可能性が残ります。第1クォーターから3ポイントシュートを許し、リバウンドを10本多く取られ、苦戦を強いられます。リバウンドやルーズボールに絡むことでチャンスをつなぎます。前半最後のオフェンスで小林蘭選手(四日市メリノール学院高校1年)がリバウンドを取り、加地百香選手(桜花学園高校1年)が走り込んで合わせてシュートを決め、35-34と逆転して後半へ臨みます。

 ニュージーランドは第3クォーターだけで4本の3ポイントシュートを決め、ふたたび引き離されます。中国戦では効いていたペイントアタックもインサイドを固められて打開できず、日本の3ポイントシュートは精彩を欠き、42-53と11点差。第3クォーター終了間際、竹内みや選手(桜花学園高校2年)がアンスポーツマンライクをもらったチャンスを生かし、52-59と7点を追って最終クォーターへ。石綿文選手(京都精華学園高校1年)を皮切りに、ようやく3ポイントシュートが当たりはじめます。残り4分、加地選手の3ポイントシュートで同点。続けて小林選手がスティールから速攻を決め、69-57と逆転に成功。それまでの30分間で3本しか決められなかった3ポイントシュートが、終盤に6本成功させ、76-72でニュージーランドを下し、3連勝を飾りました。

 1位通過の望みに懸けてきたニュージーランドであり、「厳しい試合になった。相手の強さを感じ、それが国際試合の難しさでもある。序盤はこちらの強みが消され、3ポイントシュートも単調になって流れが悪かった。でも、それを返り討ちにすることができた。相手の強みをぶつけられてもゲーム中で対応し続けて、すべてを出させなかった。しっかり巻き返して流れをつかんで勝てたことが良かった」と鈴木良和ヘッドコーチは選手たちを労いました。準決勝は3日後の9月27日(土)。2日間でコンディションを整えつつ、これまでの課題を修正し、もう一度集中して金メダルへチャレンジし続けます。

■FIBA U16女子アジアカップ2025
開催地:マレーシア・スレンバン
日程:9月22日(月)〜28日(日)
【予選グループフェーズ】
日本 132-31 シリア
日本 78-57 中国
日本 76-72 ニュージーランド
【準決勝】
9月27日(土)時間・対戦相手未定