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ニュース

平成26年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター) 第7回キャンプ開催報告

2015年3月6日

今年度ラストとなる第7回キャンプを終えた12選手

難しいコーディネーショントレーニングもこなせるように

 2月19日(金)~22日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、平成26年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター)の第7回キャンプが行われました。

 10月からスタートした今年度のアカデミーも、今回のキャンプで最終回。佐々木 三男アカデミー長は初日に「今、日本のバスケット界は難しい状況にありますが、あなたたちは将来のために重要な存在です。今まで習ってきたことを全力でまとめよう」とアカデミー生たちに話し、バスケットボールスキル、トレーニング、その他の講習も総まとめとなる内容となりました。

 テニスボールとバスケットボールという大きさの違うボールを同時に扱うコーディネーショントレーニング、フローターやフェイダウェイといった高度なシュートドリル、ピック&ロールを活用した2on2以上のチームプレイなど、アカデミー生たちは一つひとつのメニューを丁寧に取り組んでいきます。

 マルチステージテストでは、ほぼ全員が前回までの記録を更新しました。一方、井上 宗一郎選手(東京・世田谷区立梅丘中学校 3年)は思うような成績を出せず、悔し涙。自分の限界を超えることに成功した選手も、自分の情けなさを悔いることができる選手も、ともに中学生とは思えない素晴らしいメンタリティの持ち主であることには変わりありません。

 「技術や体力は当然ながら、人間的な成長が見られた選手が多かったのが今年度のアカデミーの特徴の一つです」と佐々木アカデミー長は話します。

■第1日目/2月20日(金)
13:45 開講式
14:00 バスケットボールスキル
16:00 フィジカル
17:15 チームビルディング講習会
19:00 ドーピング講習会/動作分析フィードバック/学習

■第2日目/2月21日(土)
6:15 シューティングドリル/シューティングフォームチェック
9:00 バスケットボールスキル
11:00 フィジカルトレーニング
14:00 ポジション別練習(シューター/ビッグマン)
14:30 バスケットボールスキル
16:00 フィジカルトレーニング
17:15 トレーナー講習会
19:00 心理ガイダンス/学習

■第3日目/2月22日(日)
6:15 シューティングドリル/シューティングフォームチェック
9:00 バスケットボールスキル
11:30 スキルコンペティション
12:00 閉講式

 「ジュニアエリートアカデミーは、『小さい選手にやっつけられて隠れるようにプレイしている大きな選手たちを、日の当たるところに出す』ということも目的の一つに掲げています。男子はどのカテゴリーにおいてもメンタルの弱さが課題に挙げられているのですが、ジュニア期から自分の特性をしっかり見つめ、大きいことが良いことだと実感できるようになると、考え方や性格も変わってきます。内に籠もっているような選手たちも自己表現がうまくなったことは、今回アカデミーの大きな成果と感じます」(佐々木アカデミー長)

 他の選手とうまくなじむことができず、コーチに「やめたい」と告げた選手もいます。コーチからの指摘にそっぽを向くような選手や、軽い痛みを理由にメニューを休む選手もいました。しかしコーチたちの熱心な話しかけや仲間たちの励ましで毎回少しずつ成長し、4カ月後には驚くような成長を遂げました。八村 阿蓮選手(東京・梅丘中学校 3年)が印象に残ったカリキュラムに挙げたのも、ここに関連する心理学の講習会でした。「何かがあったらすぐに集中力を切らしてしまうので、今はメンタルに自信がありません。ここで学んだことを生かして、しっかりしたメンタルで活躍できるように頑張りたい。高校での目標はウインターカップ3連覇です」と抱負を語りました。
 村上 佳司コーチは今年のアカデミー生について「キャラクターの強い子たちでしたね。最初はバラバラでしたが、お互いを苗字でなく名前で呼び合うようになったりして、まとまってきました」と振り返りました。

 また、第5回目より新たに導入したメニューがあります。器具(バーベル)を用いたトレーニングです。中学生年代でのウエイトトレーニングは成長の妨げになるという認識が強いですが、國友 亮祐S&Cコーチは「体つきがしっかりしてきた中学3年生くらいからは、取り入れてもいいと思います」と話します。
 「自体重でのトレーニングに慣れ、筋力がついてきた時期なので器具を導入し始めました。負荷は少なくていいので器具に慣れること、そして器具を持っても正しいフォームを維持できることが第一段階です。高校に入って戸惑わないように、準備の意味も込めています。ただ、誤ったやり方を覚えてしまうと逆にけがのリスクも増えますので、最初は専門家のチェックが必要です」(國友S&Cコーチ)
 この日はランジウォークに15キロのバーベルを取り入れ、正しい姿勢を確かめながらトレーニングを行いました。

 中田 嵩基選手(福岡・福岡市立西福岡中学校 2年)はメンバーの中で最も身長が低く、3年生主体の中の下級生としてアカデミーに参加しました。「最初はみんな大きいし、自分も体が弱くて大変だったけど、トレーニングは本当にためになりました。ここにきてよかったと思います」と、フィジカル能力の向上に大きな手ごたえを感じていました。さらに「中学ではこんなに大きい人とプレイする機会がないので、(ガードとして)一人でボールを持ちすぎないことを意識しつつ、立体的なバスケットを経験することができました」とアカデミーの感想も話しました。

 今年度のジュニアエリートアカデミーは今回で終了となりますが、選手たちには新たな戦いが待っています。先般発表した平成26年度男子U-16日本代表候補選手の第4次強化合宿のメンバーには、井上選手、八村選手、中田選手を筆頭に9人のアカデミー生が選ばれました。また、大半の選手たちは戦いの場を高校に移し、さらに高いレベルでのバスケットに揉まれることとなります。
 「5年くらいの長いスパンで成長を見守るのがジュニアエリートアカデミーです」と佐々木アカデミー長。アカデミー生の多くが、今度は日の丸を背負う選手として戻ってくることを期待しています。

 
■平成26年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター) 第7回キャンプ 指導スタッフ紹介 ※敬称略

【バスケットボールスキル担当】
トーステン・ロイブル(JBAスポーツディレクター)

【心理カウンセリング担当】
奥野 真由(JISS)

【フィジカル担当】
國友 亮佑(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【トレーナー担当】
星川 精豪(江戸川大学)

【栄養指導担当】
小林 唯(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【シューティングメカニズム担当】
袴田 智子(JISS)、稲葉 優希(JISS)

【ドーピング講習会担当】
山口 怜 (JBAスポーツ医科学委員会委員)

【トレーナー講習会担当】
石川 康弘

【ジュニアエリートアカデミープロジェクトスタッフ】
佐々木 三男(慶應義塾大学)、村上 佳司(國學院大學)
古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)、本永 昌生(通訳)

【アシスタントコーチ】
宮下 真和(白樺学園高校)、森 毅(㈱明治)、波江野 寛之(岡崎市立北中学校)
藤澤 潤、石飛 博之、吉田 幸司(山口県庁)、瀧澤 和人(三浦市立南下浦小学校)