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ニュース

平成27年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン) 第4回キャンプ開催報告

2016年1月19日

選手に指導を行う國友 亮佑S&Cコーチ

フィジカルトレーニングはスキルトレーニングとセットで毎回の練習に組み込まれている​

 2016年1月8日(金)~11日(月・祝)、今年度最長となる3泊4日の日程で、平成27年度ジュニアエリートアカデミー(ビッグマンキャンプ)の第4回キャンプを味の素ナショナルトレーニングセンターで開催しました。

 新年の幕明けに相応しく15名全員が揃ってスタートさせたかったものの、高校受験の日程と重なったり、体調を崩して欠席せざるを得なかった選手などが5名ほど出て、初日に集まったのは10名のみ。受験や学校行事は別にして、体調不良に関しては「今日からキャンプがあることはわかっていたはず。選ばれた人として体調の自己管理が甘い」と、開講式で佐々木 三男プロジェクトリーダーから厳しい声がかけられました。選手たちはその言葉を自分たちのこととして受け止めたうえで「いつもより人数は少ないけど、それをプラスに変えて頑張っていきましょう」と声をかけて、第4回キャンプをスタートさせました。

 今回は人数が少ないこともあって、個人のスキルアップを中心とした練習ドリルが組まれました。コーディネーションドリルなどファンダメンタル(基礎)が中心ですが、それでもレベルとしてはこれまでとは明らかに異なり、難易度の高いものです。テニスボールを使ったドリルでは最初こそ苦戦しますが、選手たちは何度かやっているうちにコツを掴み、難題をクリアしていきます。トーステン・ロイブルコーチも「これまでコーディネーションドリルをやってきた成果です。最初のころにこのドリルを行なっていたら、たぶん顔でテニスボールを受けていたことでしょう」と言います。

 ほかにもスクリーンを使ってノーマークになってからのクイックシュートや、ドライブからヘルプディフェンスの動きを見てキックアウトパス、「ディッシュ」と呼ばれるショートパス、少ない人数ながらも判断力を磨くモーションオフェンスの練習などを行いました。

 そして、毎度のことながら、練習の仕上げは國友 亮佑S&Cコーチによるフィジカルトレーニング。ファンダメンタルが中心とはいえ、集中力が求められるスキルドリルのあとに行われるフィジカルのトレーニングは、選手たちにとっては苦しい練習です。

 しかも國友コーチからは、「できない言い訳を考えていたらできないまま。設定した目標を達成するために何をすべきかを考えよう」「記録が前回より上がっていない(変わっていない)のは、冬休み期間にトレーニングをサボっていたのと同じこと。みんなは“エリート”としてここに集まっているのだから、普段からもっと危機感を持って取り組まなければいけない」「サボることは自分の成長を自分で止めること。コーチ陣から『彼はこれくらいの選手か』と思われたら、高い要求をしてもらえなくなる。そうなると成長ができなくなるぞ」など、発破をかけられます。選手たちはそんな声を受けて、最後の元気をふり絞ります。

 國友コーチは中学生年代におけるフィジカルトレーニングの重要性について、こう話します。
「この年代は、世界的に見て日本人が弱いと言われている基礎を作る段階です。ここで自分の体重を使うトレーニングや柔軟性を高めておけば、カテゴリーが上がったときに次の段階のトレーニングを行うことができます。つまり今は基礎を固めておく時期で、スキルだけではなく、トレーニングも行う習慣をつけておく必要があります」
 これはジュニアエリートアカデミーに限らず、全国の中学生にも取り組んでもらいたいところです。「希望をいえば練習の中で30分くらいトレーニングに当ててほしい。筋力系や走力系を織り交ぜながら、最低でも週に3回くらいは行なってほしい」と國友コーチは言います。

 選手たちも4回のキャンプを終えて、体の変化を実感しています。将来はNBAよりもスペインリーグに興味があるという森田 拓磨選手(大阪・河南町立中学校 3年)は、「以前はフィジカルが弱かったのですが、最近は親やコーチからも体ががっちりして、肩幅も広くなってきたと言われます。今回のマルチステージシャトルランでは力が出せずに悔しかったです。正月休みは言い訳にならないので、大阪に戻ったらこれまで以上にトレーニングを続けたいです」と話します。

 また、キャンプを通じて以前より自分のプレイに自信が持てるようになったという越後 元貴選手(北海道・札幌市立稲積中学校 3年)も「前より当たりが強くなったと感じます。前は弱すぎて、相手に吹き飛ばされてばかりいましたが、トレーニングを続けているおかげで、今はそうなることも少なくなったし、むしろ自分から当たりにいけるようになりました」とはっきりと口にしています。

「課題を確実にやっている選手は、記録も着実に伸びています。今回記録の下がった選手もいますが、課題をやれていない自覚のある選手は、先程も片づけをしながら『次はやらなきゃいけないな』という発言も出ています。今回の結果で何かしら思って、第5回キャンプまでに取り組んできてくれることを期待しています」(國友コーチ)

 ジュニアエリートアカデミーでは、キャンプ中のフィジカルトレーニングに加え、次回のキャンプまでやっておくトレーニングの課題を出し、継続的な選手の成長を図っています。

 
■第4回キャンプ 主な実施プログラム

■1日目 1月8日(金) 午後
・スキルトレーニング
・フィジカルトレーニング
・講習(チームビルディング)
・講習(英会話)

■2日目 1月9日(土) 午前
・朝練習(シューティングドリル)
・フィジカルトレーニング
・スキルトレーニング

■2日目 1月9日(土) 午後
・スキルトレーニング
・フィジカルトレーニング
・講習(アンチ・ドーピング)

■3日目 1月10日(日) 午前
・朝練習(シューティングドリル)
・フィジカルトレーニング
・スキルトレーニング

■3日目 1月10日(日) 午後
・スキルトレーニング
・フィジカルトレーニング
・講習(IT指導)

■4日目 1月11日(月・祝) 午前
・朝練習(シューティングドリル)
・スキルトレーニング
・フィジカルトレーニング

<練習メニュー 一部紹介>
①スクリーンを使ったシューティングドリル
https://youtu.be/KMV1auilnjU

②パススキル
https://youtu.be/QMlHVuN4SYg

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。

 
■第4回キャンプ 参加スタッフ

【バスケットボールスキル担当】
トーステン・ロイブル(男子ジュニア専任コーチ)

【フィジカル担当】
國友 亮佑(JBA)

【講習会講師】
チームビルディング:神田 義輝
英会話:森住 直俊(WAKU WORK ENGLISH)
アンチ・ドーピング:山口 怜(稲波脊椎・関節病院)
IT指導:糸満 盛晃(データスタジアム株式会社)

【トレーナー】
西村 航(JBA)

【映像撮影】
荒川 哲史

【ジュニアエリートアカデミープロジェクトスタッフ】
佐々木 三男(慶應義塾大学)、村上 佳司(國學院大學)、古海 五月(JBA)、本永 昌生(通訳)

【アシスタントコーチ(研修)】
中山 元(秋田市立飯島中学校)、佐藤 容子、水野 慎士(株式会社ERUTLUC)