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第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ チャイニーズ・タイペイAとの開幕戦は55-76で敗れ、黒星発進

2016年7月24日

国際試合初出場で先発を任された#33遠藤 祐亮選手

積極的にシュートを狙っていった#5満原 優樹選手

 「第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」が7月23日(土)より開幕。初戦の相手はホームのチャイニーズ・タイペイ代表Aチーム。国際経験を積み、底上げを狙う「アカツキファイブ」男子日本代表チームは、8,000人を収容するアリーナを埋め尽くす地元ファンの大歓声に怯むことなく立ち向かっていきます。しかし、終盤にミスから点差を開かれてしまい、55-76で敗れ、黒星スタートとなりました。

 初出場を果たす選手も多い中、開幕戦の先発を任されたのは#2富樫 勇樹選手、#5満原 優樹選手、#22藤井 祐眞選手、#33遠藤 祐亮選手、#43永吉 佑也選手。12名のロスター枠が決まっているため14名で臨む男子日本代表チームは、#21橋本 晃佑選手と#27熊谷 尚也選手が休み。9日間で8試合を戦う過密日程ゆえ、他チームも同様に選手を入れ替えながら戦い抜きます。

 開始2分で0-7、一方的にチャイニーズ・タイペイAに攻め込まれ、長谷川 健志ヘッドコーチは早くもタイムアウトを要求しました。「ディフェンスでのインサイドに対する寄りや、ドライブに対する寄りをもう一回しっかりやろう」と伝え、仕切り直します。緊張や気負いすぎてしまった序盤でしたが、#22藤井 祐眞選手のファーストシュートが決まると落ち着きを取り戻し、反撃開始。#5満原選手、#43永吉選手、さらに交代で入った#88張本 天傑選手と2m近い3人が次々と3Pシュートを決め、13-12と第1ピリオド終盤に逆転に成功。頻繁にメンバー交代しながら雰囲気に慣れさせるとともに、それぞれがディフェンスでプレッシャーをかけていきます。前半を27-31で終え、4点差を追いかけ後半へ。

 後半に入るとチャイニーズ・タイペイAの#1Lei Tien選手や#5Cheng Liu選手に次々を3Pシュートを決められ、点差が離されていきます。「相手の誰がシュートを当たっているのか、もう少し意識して守らなければいけないです」と長谷川ヘッドコーチが話すように、経験不足が露呈していきます。相手のペースとなり後手に回ったことで、オフェンスではミスを重ねてしまい、ディフェンス時はリバウンドが取れず、結局55-76の21点差で敗れ、悔しい開幕戦となりました。

 初めての国際試合で先発を任された#33遠藤選手は、「ディフェンスで流れを作れることで選んでもらっていると思っていますが、この試合でそこを出せなかったです」と反省点を挙げています。しかし、「良い緊張感の中でバスケットができて、負けてはしまいましたが楽しめました」と下を向くことなく、浮き彫りになった課題を次の試合で修正していくことが大事であり、今大会の目的です。

 このチームの中では経験豊富な#5満原選手。チーム全体としてシュートが決まらず、オフェンスが重たくなった時に積極的にゴールを狙い流れを呼び戻す活躍を見せました。「積極的に打っていけば流れを持ってくることもできることが分かりました。それぞれが個々の特徴をもっと出して、その中でチームの決まりを大事にしていけばもっと良いチームになれると思います」。ノーマークのミドルシュートを決められなかった課題もあり、「そこを決めなければ勝てません」とも話す#5満原選手。2Pシュート成功率は11/35本、31.4%と確率は低かったですが、長谷川ヘッドコーチは、「打たなければ仕事になりませんので、今日は積極的に打ちにいった分だけ良かったです」と前向きに捉えていました。
 
 次戦は7月24日(日)15:00(日本時間16:00)よりインド代表と対戦します。昨年のFIBA ASIA選手権と主力メンバーは変わらず、東京エクセレンスでプレイしたアムジョード・シング選手とアムリートパール・シング選手もいます。アジア4位となった昨年は、83-65でインドに勝利。「即席チームなのでもっともっとコミュニケーションを取りながら、小さいチームらしく機動力を生かしてみんなで守っていきます」と#33遠藤選手は話しており、持ち前のディフェンスからチームに流れを呼び込む活躍が期待されます。日本のスタイルを継承し、若い力で自ら勢いつけて勝利を目指します。