公益財団法人日本バスケットボール協会

　モンゴル・ウランバートルで開催される「FIBA U16アジアカップ2025」の日程（8月31日〜9月7日）と予選グループフェーズの組み合わせが決まりました。グループDの日本はカザフスタン、サウジアラビア、イランの順で対戦し、良い順位での決勝トーナメント進出、そしてベスト4に入って来年開催されるFIBA U17ワールドカップ2026への出場権獲得を目指します。

　男子U16日本代表は8月4日から5日間の第2次強化合宿を実施し、大会へ向けた準備と選考を行いました。すでに対戦チームのスカウティングははじまっており、それぞれの特徴を意識させながら練習を進めています。これまでもアレハンドロ・マルティネスヘッドコーチはオフェンスでシュートを決めたときよりも、良いディフェンスをしたときこそ全員で喜び、盛り上がるシーンが増えてきました。一方、オフェンスでは日本の長所であるスピードを上げつつ、ミスなく遂行することが求められます。ブレイク ジェレマイヤデービット海斗選手（琉球ゴールデンキングスU18）は、「ボールから目を切ってしまうなど、細かいミスをしたときに練習を止められることが多かったです」と述べ、突き詰めています。

　今合宿中には東洋大学に胸を借り、はじめて練習試合を行いました。シューターの横谷玲選手（洛南高校）は3ポイントシュートを3本放ち、2本成功と活躍。そのプレーを振り返り、「2本連続で決めたあと、3本目は相手がシュートチェックに来ていたにも関わらず、打ってしまって外しました。ドライブに行くときとシュートを打つときの状況判断をもっと明確にしなければいけないです」と反省点を挙げます。

　国内で通じるプレーを容易にしてしまい、大学生にブロックされるシーンがあったことをコーチ陣は指摘します。「ドライブしたときのストップ動作やフェイクの使い方は改善していく必要があります」とブレイク選手は意識します。「ドライブからキックアウトをしたり、そこからみんなでボールを回してオープンショットを打ったり、良いスクリーンをかけることもできていました」と続け、実戦を通して良いプレーも見られました。横谷選手も、「リバウンドを取ったあと、先頭にいる選手がゴールに向かって走ったことで速攻を出せたのが良かったです。ディフェンスではボックスアウトを徹底できていました」と一つずつ課題を克服し、チームとしての成長も見られています。

　総勢38名による2度のエントリーキャンプから選考がはじまり、今合宿では新たに高橋秀成選手（U18 川崎ブレイブサンダース）を招集。大会へ向けて15名から12名に絞られますが、「もし今回選考されなくても、ここで終わりではない。みんなのバスケ人生はこれからも続いて行く。今後もいろんな国内大会があり、FIBA U16アジアカップでベスト4に入って来年のFIBA U17ワールドカップ出場が目標だ。落選しても、日本のためにやるべきことはまだまだあることを忘れないで欲しい」とマルティネスヘッドコーチは伝え、これからも世界を意識し、成長を止めないことが大切です。

■FIBA U16アジアカップ2025
日程：2025年8月31日〜9月7日
開催地：モンゴル・ウランバートル
出場国（予選グループフェーズ組み合わせ）
【グループA】オーストラリア、レバノン、インド、バーレーン
【グループB】ニュージーランド、フィリピン、チャイニーズ・タイペイ、インドネシア
【グループC】中国、韓国、マレーシア、モンゴル
【グループD】日本、イラン、カザフスタン、サウジアラビア
試合日程（※日本時間）
8月31日(日)13:00　カザフスタン
9月1日(月)10:30　サウジアラビア
9月2日(火) 10:30　イラン
9月4日(木) 準々決勝進出決定戦（予選グループ2位 vs 3位）
9月5日(金) 準々決勝（予選グループ1位 vs 準決勝進出決定戦勝者）
9月6日(土) 準決勝／順位決定戦
9月7日(日) 決勝／順位決定戦