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第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 最終日(11日目) 本日19:00(現地時間 18:00)よりラストマッチ。銅メダル獲得を目指す3位決定戦はイランと対戦

2015年10月3日

18年ぶりメダル獲得へ向け、ラストマッチとなるイラン戦へ

アジアのビッグマンたちと戦う#8太田 敦也選手

 11日間に及ぶ「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」も、本日10月3日(土)に最終日を迎えました。大会前、川淵 三郎会長に「奇跡を起こせ」と発破をかけられ、本大会に入ってからチームの組織力がさらに高まり、追い風に乗って成長した姿を見せている男子日本代表チーム。前回大会9位から飛躍し、9大会ぶりとなるベスト4進出、そしてFIBAオリンピック世界最終予選の出場を決めたこと自体が、一つの奇跡と言っても過言ではありません。準決勝でフィリピンに敗れ、今大会でのリオデジャネイロオリンピック出場権獲得の道は断たれましたが、メダルを懸けた戦いが残っており、本日19:00(現地時間 18:00)よりイランと対戦します。

 開幕戦でのイラン戦は、48-86と38点差をつけられ、何も良いところを出せないまま敗れました。この敗戦があったことで目覚めた日本は、その後のリーグ戦で試合を重ねるごとに着実に成長し、チームとしての結束力を高めていきました。「初戦のイラン戦での惨敗の中から、どれだけカムバックできたかというところを最後の試合で見せなければいけません。準決勝は遅い時間(日本時間 23:00試合開始)となったにも関わらず、日本でずっと応援してくれたファンの皆さんもいると思います。最後までしっかり戦い、もちろん結果を残して帰りたいです」と意気込みを語る#15竹内 譲次選手。「最初がイランで、最後もイランというのも何かの縁。開幕戦の悔しさを最後にぶつけ、戦い抜いたという形を残したいです」。そう長谷川 健志ヘッドコーチは気合いを入れ直し、悔いが残らぬよう前回大会王者へもう一度挑みます。

 イランの#15ハダディ選手(218cm)やフィリピンの#1ブラッチェ選手(211cm)といった、元NBAプレイヤーたちを擁するアジアのビッグマンとマッチアップする#8太田 敦也選手。昨シーズンまでは3人が一度にコートに立つルール(今シーズンより最大2人)のTK bjリーグで外国人選手と渡り合い、今大会の直前に行われた「DREAM GAMES」ではNBL王者のアイシンシーホース三河と対戦し、208cm・133kgある#5アイザック・バッツ選手の重さに苦しみながらも体を張っていました。国内リーグの外国人とアジアのビッグマンを比較した印象について、「当たりの強さの種類が少し違います。国内でマッチアップする外国人センターの方が荒く、アジアのビッグマンは常に重たい感じがします。国内リーグではドンと一発がある強さはハッキリ言って痛いですが、アジアではずっと押されて続ける強さや重さがあります」と説明。3大会連続出場中のベテランは、「チームとしてのまとまりや、全員で戦う姿勢が僕らに必要なものであり、その戦い方を見せていかないといけないとともに、継続していかなければいけません」と、このチームに対する手応えを実感しています。#8太田選手が所属する浜松・三河フェニックスは、本日、TK bjリーグのホーム開幕戦を迎えます。開幕週は留守にしてしまいますが、過去2大会とは見違えるほどプレイタイムを獲得し、今日のイラン戦ではアジアNo.1センターである#15ハダディ選手とマッチアップし、さらに成長して浜松へ戻ることでしょう。もう一つ、銅メダルを持ち帰ることを目指し、ラストゲームも全力を尽くします。

 昨日の敗戦後、「まだ3位決定戦がありますので、メダルを獲るという目標を持ち、上を目指していかねばならないことを、フィリピン戦の敗戦からまた学びました」と#0田臥 勇太選手はコメントを残しました。このチームは、これまでの海外遠征や強化試合の時も同じように、試合を通じて様々なことを学び、選手とコーチ陣が一緒になってその反省点を改善する努力を続けてきたことが今の成長につながっています。イランに対するデータは全て揃っています。「コーチ陣の指示を全うするとともに、自分自身も個の力で切り開いていかなければ、フィリピン戦と同じような結果になってしまいます。そこはしっかり意識をして戦っていきたいです」と、#6比江島 慎選手もラストゲームに向けて気持ちを切り替え、メダルを掴むべく最終戦に臨みます。

 大会最終日、10月3日(土) 19:00(現地時間18:00)より行われる3位決定戦・イラン戦は、CS放送「フジテレビNEXT」にて18:50より生中継され、その後、今大会ラストゲームとなる「中国vsフィリピン」の決勝戦も中継されます。
 また、試合経過や速報はFIBA大会公式サイト ライブスタッツ(英語)にてご覧ください。