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3×3男子日本代表:FIBA 3×3ワールドカップ 12位「一番感じたのはメンタルの差」小澤崚選手
2025年6月30日

小澤崚選手は平均11.5点で世界トップ

目標としていた予選プール突破
「FIBA 3×3ワールドカップ2025」(以下ワールドカップ)が閉幕。予選プールを突破した3×3男子日本代表は、8強入りを懸けたプレーイントーナメントでプエルトリコに14-22で及ばず、今大会の結果は12位でした。
出羽崚一選手(ZETHREE ISHIKAWA)は、「激戦の予選プールBを突破できたことは、素直にうれしく思っています。予選通過できたことで、僕らの実力がついてきたことも実感できました」と3月のFIBA 3×3アジアカップから変わらぬメンバーで臨み、チームとしても成長した姿を見せます。仲西佑起選手(UTSUNOMIYA BREX.EXE)も、「これまで以上に長い期間一緒に練習できていた分、アジアカップの時よりも良いチームになって戦えたことはすごく感じました。でも、アジアカップでは感じられなかった壁の高さも感じました。足りていない部分が明確になったことが、一番の収穫でした」と悲願のベスト8入りを果たすことはできませんでしたが、着実に日本の3×3は前進を遂げています。
予選突破は選手たちにとって自信となりましたが、決勝トーナメントへ進むチームは一枚上手でした。プレーイントーナメントでのプエルトリコ戦では、「思っていたよりも力が出せなかったことで、予選プールとの違いを感じました。一発勝負のトーナメントはより集中力を高めて臨まなければいけなかったです。また、より細かいスカウティングが必要でした。スタッフ陣はスカウティングをしてくれていましたが、それを僕らが体現できませんでした」と井後健矢選手(SAGAMIHARA PROCESS / HIU ZEROCKETS)は述べ、ベスト8チームとの差が浮き彫りとなりました。
ロサンゼルス2028オリンピック出場を目指し、3カ年計画での強化ははじまったばかりです。日本のエースとして世界に存在感を示した小澤 崚選手(SHINAGAWA CITY 3×3 BASKETBALL CLUB)は平均11.5点を記録し、今大会トップです。アメリカ、ラトビア、そしてプエルトリコに敗れた試合に対し、「個人としてもチームとしてもゲーム内容で圧倒的な差を痛感しました」と小澤選手は言います。
「一番感じたのはメンタルの差であり、相手の勢いに負けてしまったり、試合の入りでリズムをつかめなかったりした反省点がありました。日本に帰ってチームを引っ張ることで自分のメンタルを鍛え、国内外でたくさんの試合に出て経験を積んで、次のアジアカップやワールドカップではもっと成長したプレーを見せられるようにがんばりたいです」
国内リーグ戦やFIBA 3×3ワールドツアーなどへ参戦する日本の3×3プレーヤーたちの活躍が、今後の世界ランキングを引き上げていきます。
■FIBA 3×3 ワールドカップ2025 最終結果
優 勝:スペイン
準優勝:スイス
第3位:セルビア
第4位:ドイツ
第5位:アメリカ
第6位:プエルトリコ
第7位:ラトビア
第8位:中国
第9位:オランダ
第10位:オーストラリア
第11位:オーストリア
第12位:日本
第13位:カナダ
第14位:イギリス
第15位:ベルギー
第16位:リトアニア
第17位:フランス
第18位:モンテネグロ
第19位:モンゴル
第20位:マダガスカル
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