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ニュース

平成29年度ジュニアユースアカデミーキャンプ 第5回キャンプ開催報告

2018年2月8日

最終キャンプでも細かい動きまでしっかりと指導が行われた

ゲーム形式の練習は、学んだことを存分に発揮して白熱したものになった

 2018年1月26日(金)~28日(日)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第5回の平成29年度ジュニアユースアカデミーキャンプを実施しました。10月から始まった本キャンプも、今年度はこれで最終回となります。

 今回のキャンプのテーマも、第4回キャンプに引き続き「チーム」です。
「前回のキャンプでチームの雰囲気がよくなってきて、周りへの気遣いもできてきました。声も出せるようになってきて、より一層強いつながりで練習ができたと思います。それを踏まえて、最終キャンプも一つのチームとして取り組んでいきたいと思います」
 キャンプ初日に佐古 賢一コーチはそう語っていました。

 練習は、強くて正確なパスを出す、利き手とそうでない手でのパスの違いを指摘するなど、いわゆるファンダメンタルの再確認から始まりました。そして、2対0や3対0でスペーシングとチームメイトとの連動を確認し、それを2対2や3対3の実践のなかで、状況に合わせて使いこなす練習へと発展させ、最後はゲーム形式の練習も行われました。
 2対0、3対0のスペーシングでは、まだまだ教えられた動きをそのまま行おうとする選手が多く、佐古コーチから「動きを理解したら、よりゲームライクにプレイできるよう考えてみよう」「合わせる動きだけじゃなく、そのタイミングやパスを受けるアングル(角度)まで考えよう」と、より実践的なアドバイスが飛びます。
「ジュニアユースアカデミーキャンプで行っている練習は、バスケットの基本中の基本です。これができて初めて、今後彼らが進む高校、大学、プロなどでさまざまなプレイが肉付けされていくわけです。ここでは勝敗などの結果は必要なく、いかに彼らにプレイのイメージを植え付けられるかが大事だと考えています」
 普段の所属チームでは多くの選手がペイントエリア内でプレイしていて、ゴールに正対した状態でパスを受けることはほとんどありません。そんな選手たちがこのキャンプでは、たとえばスクリーンのユーザーになって(普段はスクリーナー)ドライブを狙ったり、ダイブするスクリーナーに正確なパスを供給したりするなど、慣れないプレイにも挑戦します。それらは決して2泊3日の5回のキャンプだけで身につくものではありません。だからこそ佐古コーチらは「イメージを持たせる」ことを優先させたようです。

 松山 雄亮選手(兵庫県・明石市立望海中学校3年)は「これまでスクリーンと言えば、自分がかける役割でしたが、前回のキャンプからボールマンとしてプレイをして、リングに向かうプレイができるようになってきました」と手応えを感じます。一方で「周りの選手を使うためには視野が必要になると感じました。今後は視野の持ち方も意識したいと思います」と課題も挙げていました。
 彼の発言は、新しいポジションにチャレンジし、その感覚を得るという本キャンプの趣旨に沿った、いい例と言えます。

 もちろんイメージを持たせるといっても、これまで4回のキャンプを積み重ねてきたわけですから、最終回のキャンプでは「前回までの応用ということで、少し形を変えるような設定をしました。そこでは選手たちに自分の答えを導き出すような問いかけをしました」と佐古コーチは言います。
 選手たちは、チームメイトと動きが合わないことに困惑しながら、その都度、佐古コーチや前田 浩行アシスタントコーチに「頭の中を整理して」「練習なんだから考えよう」と発破をかけられていました。

「トライアウトに受かったときはここがゴールだと思っていたのですが、第1回キャンプの初日で、ここはゴールではなく、自分が進みたいバスケットボールの世界の入り口だと知って、意識を変えて取り組んできました」
 そう言うのは石坂 悠月選手(愛知県・名古屋市立牧野池中学校3年)です。高い意識を持ってキャンプに臨んだ石坂選手ですが、それですべてがうまくいくわけではありません。
「これまで練習してきたことをゲーム形式の練習で使おうと思いましたが、正しい判断ができずミスになってしまいました。何をすればいいかは考えているのですが、それを正しく判断できてないので、キャンプが終わっても教わったことをしっかりと整理して、正しい判断ができるようになりたいです」
 こうした前向きな姿勢、バスケットの基本を教わり、それを今後に生かそうとする姿勢もジュニアユースアカデミーキャンプで培いたいものの一つです。

 キャンプを終え、佐古コーチは日本の未来を担う選手たちについて、こう言及します。
「彼らの持っている才能は素晴らしいものがあります。ただ大半がこれまで『お山の大将』できていたと思います。それが同じ条件で、さまざまな選手と接することでいい刺激になったのではないでしょうか。間違いなくこのなかから、この世代の日本代表候補選手が出てこなければいけないし、そうした彼らと接することができたのは私自身の刺激にもなりました。彼らの成長を見守りながら、彼らと過ごした時間を私のコーチングのノウハウの一つにしていきたい。彼らの成長が本当に楽しみです」
 ジュニアユースアカデミーキャンプで学んだこと――バスケットのスキルだけでなく、トレーニングや栄養指導、目標設定や生活習慣など、それらをどう生かして、16名の選手たちがどう成長していくのか。

 もちろんジュニアユースアカデミーキャンプの参加選手だけでなく、U12・U13・U14・U15のナショナル育成キャンプに参加した選手たちも含めて、彼ら、彼女らの成長を今後も追いながら、2017年度のユース育成事業を終了します。

 
■平成29年度ジュニアユースアカデミーキャンプ 第5回キャンプ 主な実施プログラム

■1日目 1月26日(金) 午後
・開講式
・クリニック
・トレーニング
・栄養講習
・講義

■2日目 1月27日(土) 午前
・朝練習
・クリニック

■2日目 1月27日(土) 午後
・クリニック
・トレーニング
・講義(心理講習)

■3日目 1月28日(日) 午前
・朝練習
・クリニック

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。