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【世界最終予選特集】 GO FOR OLYMPIC 吉田 亜沙美選手

2012年6月20日

 いよいよ、6月25日から「FIBA女子オリンピック世界最終予選(ロンドンオリンピック世界最終予選)」がトルコ・アンカラにて開幕します。

 3月14日より始動したハヤブサジャパン 女子日本代表チームは、4月1日より本格的に強化合宿をスタート。国内合宿、アメリカ遠征、女子日本代表国際親善試合、トルコ遠征を行い、準備をしてきました。
 合宿や遠征の成果、これから始まる世界最終予選世界最終に向けて、ハヤブサジャパン全15選手の意気込み、ロンドンオリンピックに賭ける想いをご紹介します。

 吉田 亜沙美 (JXサンフラワーズ)

- 大会まで1週間を切りましたが、チームの状況は?
 日本が目指すバスケットには近づいてきており、しっかり気持ちを高めて練習に取り組んでいます。練習中もピリピリしていて、全員が意識を高く持っていますし、この状況を続けていかなければいけません。トルコに行く前に、120%完璧なチーム作りをしていきたいです。

- 技術的な面はある程度まできており、あとは気持ちだけでしょうか?
 技術は気持ちや意識だけで、プレイが変わってくることもあるはずです。センター陣は下級生が多い分、まだまだ意識は甘い部分があり、もっと責任感をもたなければいけません。ボックスアウトも意識をしていれば、必ずできると思っています。自分たちがフォローできる部分はしっかりカバーしながら、チーム全員でやっていかなければいけません。誰が悪いとかではなく、全員でカバーリングできるようなチームを目指しています。
 また、良い時は良くて、悪い時は悪いでは世界最終予選では戦えません。絶対に40分間良いプレイを続けることはありえないと思っています。その悪い部分をいかに少ない時間で抑えられるか、ミスを続けないように区切っていけるようにしなければいけません。悪い時にどうチームでカバーリングできるかが、勝つためのポイントになってきます。練習中でも、流れが悪くなった時に声をかけ合っています。ましてやアウェイですので、味方は一切いないと思います。そこはベンチもコートに立っている選手も、全員でいろんな声をかけ合わないといけませんし、アウェイの雰囲気にのみ込まれたらあっという間に試合は終わってしまう危機感は持っています。

- 4年前の世界選手権も経験していますが、今回に賭ける思いは?
 4年前は出番がなく、ベンチで見てることが多く、自分としてもチームとしても悔しい思いをしました。そのため、今回こそ、絶対にオリンピックの切符を手にしないといけないと思っています。スタートで出る責任もありますし、覚悟もできています。今は自分自身にとって変われるチャンスであり、変わらなければいけない時だと思っています。昨年、長崎でのFIBA ASIA選手権もですが、オリンピックを賭けた試合での悔しさは、この世界最終予選でしか返せません。今大会に賭ける思いはこれまでとは全然違います。気持ちでは思っていても、体がついていかないこともありますので、そのコントロールは今一度しっかり立て直さなければいけないと思っています。自分のプレイを見失わないように、しっかりとしたプレイでチームをまとめていきたいです。

- 変わらなければいけない点とは?
 昨年のFIBA ASIA選手権での反省点が、今もどこかで引っかかっているので、それをこの世界最終予選では取り除きたいと思っています。そして今、ここで自分が変わらないと、このままずっと同じだと考えています。世界最終予選でしっかりと自分らしいプレイをして、オリンピックの切符を獲って、帰って来た時に、自分が一回り成長できているようになりたいです。自分自身の中での課題があり、意識を高く持ってプレイしなければいけません。妥協せずに上を目指して取り組みたいです。

- オリンピック出場へ向けた意気込みを!
 オリンピックの切符を獲ることは最低限のことであり、通過点です。目標はオリンピックに出て、一つでも多くコートに立つことであり、それはチーム全員が目指していることです。なので、チームとしての意識を高めながら、目標をしっかり見定めていきたいです。また、観ている方々に感動や勇気を与えられるような日本らしいバスケットをすれば、自ずと結果はついてくるものだと思います。誰がコートに立っても、自分の役割を明確にしながら、一人ひとりが強い気持ちをもって戦ってきます。

- ファンの皆さんへメッセージ
 当たり前のことですが、私たちは全力で戦っていますので、ファンの皆さんもぜひ全力で応援して欲しいです。日本代表選手やスタッフとともに、バスケットに関わる皆さんの力を借りて、しっかりと戦い、オリンピックの切符を持って笑顔で帰ってきます。ぜひ応援をよろしくお願いします。