ニュース

3×3女子日本代表「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ2025 ジャカルタSTOP」予備予選から勝ち上がり、7連勝で初優勝

2025年7月26日

同じメンバーで世界に挑み、3つ目の大会で初優勝

宮下希保選手はMVP受賞

 3×3女子日本代表は「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ2025 ジャカルタSTOP」にて初優勝を飾りました。7月24日(木)の初日は予選出場ドロー(予備予選)からスタート。ルーマニア、プエルトリコを破った日本は予選プールへの出場資格を得ます。すでに2試合を終えた日本ですが、大会はここからが本番。予選プールDではクライストチャーチ(ニュージーランド)、シンガポールにも2連勝を挙げ、1位通過で翌日の決勝トーナメントを決めました。

 準々決勝は現地16時過ぎにはじまり、夕陽がまぶしく、まだまだ暑いジャカルタ。厳しい環境の中、フィリピンに18-15で勝利。続く準決勝は、ウランバートル(モンゴル)に17-16と1点上回って勝利をつかみ、初の決勝へ。今年のFIBA 3×3アジアカップ決勝で敗れ、FIBA 3×3ワールドカップでは世界5位、日本が出場したウランバートルSTOPで優勝したオーストラリアとのラストゲーム。

 1-4と序盤はオーストラリアペースでしたが、開始2分半には5-4と逆転し、日本が主導権を握ります。次々と2ポイントシュートを決めた日本が抜け出し、21-13のKO勝利で初優勝。大会MVPには宮下希保選手(富士通 レッドウェーブ)が選ばれました。受賞に驚く宮下選手は、「スクリーンをかけて、ポストでパスを受けてシュートを決めるのが私の役割でした。パスを入れてくれたり、ズレを作ってくれたチームメイトたちのおかげです。チーム一丸となって評価されたMVPだと思っており、本当にうれしいです」と歓びを分かち合いました。前田有香ヘッドコーチは「チームがひとつになって、みんながそれぞれの役割を全うした中で、日本の持ち味である2ポイントシュートを決められたこと」を優勝の要因として挙げます。

 新体制としてはじめて出場したウランバートルSTOPの時点では、「チームとしてバラバラだったというのが正直なところです」と宮下選手は今年の軌跡を振り返ります。「その後のFIBA 3×3ワールドカップでも、まだみんなと合わないところがたくさんあり、そこが課題でした。今大会では、どんな些細なことでも気付いたときに話し合えたことが良かったです。年齢の幅はありますが、話しやすい環境を作れたことはチームとしてプラスになりました。技術面での課題ももちろんありますが、来シーズンへ向けてコミュニケーションをさらに大事にしていきたいです」と約1ヶ月間で急成長しています。

 「同じメンバーで、同じチームで世界を転戦することが本当に大事」と今年5月に就任した前田ヘッドコーチは訴え、改革を行ってきました。6月から3大会に挑み、「試合を重ねて行ったことで、確実に手応えは感じられています。何より、選手たちの成長が素晴らしかったです。これまで積み上げたことをしっかり継続して、今後につなげていけるようにしていきたいです」と総括し、ロサンゼルス2028オリンピックへ続く道の開拓ははじまったばかりです。

■FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ2025 ジャカルタSTOP 大会結果
優 勝:日本
第2位:オーストラリア
第3位:スペイン
第4位:ウランバートル(モンゴル)
第5位:タイ
第6位:オルレアン(フランス)
第7位:フィリピン
第8位:シンガポール
第9位:Bonn Baskets(ドイツ)
第10位:クライストチャーチ(ニュージーランド)
第11位:ジャカルタ(インドネシア)
第12位:ウガンダ
第13位:ルーマニア
第14位:アメリカ
第15位:プエルトリコ
第16位:モンゴル